header

東京ムツゴロウ動物王国

(つづき)

乗馬 作家の畑正憲氏 (愛称、ムツゴロウ)さんは生物学者としての教育も受けてきたが、 愛娘を生物に深く触れさせて育てていたところ、魚を食べることも命を奪うことだとして、これを拒絶するようになってしまった。 これを悩んだムツゴロウさんは、もっと生の自然に触れさせ、 単なる生き物好きという弱い精神を克服させるべく、1971年に東京を離れ、 北海道厚岸郡浜中町にある無人島嶮暮帰島(ケンボッキトウ)に一家で移住し、 クマ、イヌ、ネコ、ウマたちと一緒に生活するようになったのが始まり。

ゴールデンレドリバー
翌年、対岸の丘陵地帯に動物王国を開国させた。さらに、1979年には標津郡中標津町にムツ牧場がオープン。 2カ所を合わせて150万坪以上の面積があるが、あくまでムツゴロウさん一家の生活の場であり、 長いこと公開はされていなかった。
この頃からフジテレビ系で王国を舞台にしたムツゴロウと愉快な仲間たちが断続的に放映されるようになり、いつしか王国はムツゴロウ動物王国と呼ばれるようになっていった。
2001年にムツゴロウと愉快な仲間たちは放映終了した。王国は北海道から移住先を探し、2004年3月に現在の場所への移転を決めた。
ところが、400頭以上の動物が移動すること、これらの動物には北海道の風土病である寄生虫エキノコックスの感染の可能性があるため、2004年に入り、東京では大反対が起きた。エキノコックスは、人間に感染すれば重い肝障害を起こすためだ。このため4月の開所が7月28日ずれ込んでしまった。
ムツゴロウさん本人の青春時代も屈折した部分があるわけだが、動物には光と影が共存するのだということを体現している王国である。