宗谷岬は日本最北端の地とされているが‥‥

2013年8月16日 撮影
宗谷岬
宗谷岬(北海道稚内市宗谷村宗谷岬)は、岬と呼ぶような海に突出した地形はないが、北緯45度31分22秒・東経141度56分11秒に「日本最北端の地」を示す記念碑がある。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(2560×1704 ピクセル, 1697 Kbyte)
宗谷岬
正確には、日本最北端の地は択捉島 (えとろふとう) の北端にあるカモイワッカ岬で、北緯45度33分28秒 東経148度45分14秒となっている。ただし、北海道から択捉島への定期航路はなく、ビザなし交流に参加しないと渡航できないなど制限が多い。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(1920×1310 ピクセル, 719 Kbyte)
宗谷岬
したがって、宗谷岬は、一般人が通常訪れることができる最北端の地ということになる。
記念碑は、北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」をあらわしている。以前はもう少し南にあったが、駐車場建設のために海岸を埋め立てたために1988年(昭和63年)に移設された。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(1334×1920 ピクセル, 1010 Kbyte)
宗谷岬
記念碑を見つめるような形で、間宮林蔵のブロンズ像(高さ2メートル)が建っている。
間宮林蔵は1809年(文化6年)2月10日、船でアジア大陸へ渡り、樺太が半島ではなく島であることを確認した。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(1920×1295 ピクセル, 971 Kbyte)
宗谷岬
この時渡った海峡は、のちに間宮海峡と呼ばれるようになる。世界地図にある唯一の日本人名である。
このブロンズ像は間宮林蔵の生誕200年にあたる1980年(昭和55年)7月、彼の偉業を顕彰し、時代を担う青少年に、世界へ羽ばたく夢と勇気を培ってもらおうとの願いから建立された。
間宮林蔵が樺太へ渡る決意を秘め、はるか樺太を望見している立像で、栽付袴に羽織、足袋、二本差しと、肩には海上計測用の縄索をかけている。
制作者は、自由美術家協会会員の峰孝 (みねたかし) 
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(1280×1920 ピクセル, 944 Kbyte)
宗谷岬
ここで記念写真を撮る観光客が多い。バイクで訪れているツーリング客も目立った。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(2560×1693 ピクセル, 1303 Kbyte)
宗谷岬
天気が良い時は、正面43km先にサハリンの島影が浮かび上がるという。
宗谷岬の大きな写真大きな写真
(1920×1259 ピクセル, 785 Kbyte)
周辺は宗谷丘陵と呼ばれる氷河地形になっており、年中、シベリアから年間平均風速7.6メートルという強い西風が吹いており、寒さと風の強さで木が生えていない。
宗谷岬ウインドファームが57基の風力発電機を設置しており、日本最大の風力発電施設となっている。総出力は5万7000kWで、稚内市の年間消費電力の約6割に相当する。

交通アクセス

【バス】
  • 稚内駅からバスで50分。片道1300円(大人)。
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:宗谷岬
宗谷岬 関連

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
header