嘉例川駅は100年以上を経た木材の温かみを感じる

2016年3月20日・2023年3月17日 撮影
嘉例川駅
2023年3月17日 撮影
嘉例川駅 (かれいがわえき) (鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2176)は、JR九州・肥薩線の駅である。駅舎は1903年(明治36年)1月の開業当時の姿を残している。
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嘉例川駅
2016年3月20日 撮影
鹿児島県内では大隅横川駅 (おおすみよこがわえき) と並び、最古の駅舎であり、国の登録有形文化財となっている。
かつては木材運搬で栄えた。現在は無人駅ながら特急「はやとの風」も停車する人気の駅だ。
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嘉例川駅
2016年3月20日 撮影
はやとの風は当駅に約5分間停車するため、停車時間内に駅舎の見学や記念撮影などが可能となっている。
土・日に限り、霧島市にある「森の弁当やまだ屋」が製造する『百年の旅物語かれい川』(通称「かれい川弁当」)を販売している。

1920年(大正9年)3月30日に、皇太子(昭和天皇)が、駅から約3キロメートル西にある高屋山上陵参拝のため乗降した。鹿児島県知事らの出迎えを受け、駅から人力車で山陵へ向かった。東郷平八郎も同行していた。
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嘉例川駅
2016年3月20日 撮影
駅は1984年(昭和59年)に無人化されたが、出札口や手小荷物受付用の低い窓口は木製のままで、開業当時の姿ととどめている。
待合所には2脚の古びた木製ベンチが置かれいる。天井や窓枠も木製だ。
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嘉例川駅
2016年3月20日 撮影
2013年度の1日平均の乗車人員は35人である。

2003年(平成15年)に、元駅員らが開業百周年記念祝賀会を企画したが、JR九州は乗降客も少ない無人駅として取り上げなかった。そこで地元住民の主催で賛同者を集め、1月12日のイベント当日には1,300人を集め、駅前には石碑が建てられた。
この実績から、特急列車「はやとの風」の停車が決まり、観光地としてのPR活動が始まった。
いまも地元の人々は、駅の清掃や草刈をボランティアで行っているという。
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嘉例川駅
2023年3月17日 撮影
毎年2月上旬から3月末まで、嘉例川駅ひな祭りが催され、駅舎内に雛人形を飾り、竹灯篭が設置される。日没後の17字30以降になると、幻想的な風景を楽しめる。
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嘉例川駅
2023年3月17日 撮影
ひな祭り当日の3月3日には観光特急「はやとの風」の停車時間に合わせ、茶・菓子のふるまいがあったり、琴の演奏を聴くことができる。
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交通アクセス

【鉄道】
  • JR鹿児島中央駅から約1時間
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出発地の最寄駅:

目的地:嘉例川駅

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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