由良川橋梁は京都府最長の鉄道橋

2017年8月13日 撮影
由良川橋梁
由良川橋梁 (ゆらがわきょうりょう) (京都府宮津市由良)は、宮津市と舞鶴市の境界、若狭湾に注ぐ一級河川「由良川」の河口近くにかかる長さ552メートルという京都府最長の鉄道橋で、京都丹後鉄道宮舞線がこの単線の橋を渡る。
水面からの高さはわずか3メートルで、まるで列車が海の上を走っているかのように見える。

この日は、観光列車「あかまつ」に乗り、アテンダントによるガイドに耳を傾けながら橋を渡った。途中、列車を停めて景色を楽しんでもらうサービスも。
由良川橋梁の大きな写真大きな写真
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宮津線は鉄道省の路線として、1926年12月、西舞鶴駅から網野駅までが開通した。由良川橋梁が竣工したのは1924年のことである。その後西へ延伸を重ね、1932年に西舞鶴駅~豊岡駅間の84kmが全通する。その後、国鉄、JR西日本が継承し、経営悪化から1990年4月に北近畿タンゴ鉄道が継承した。だが赤字体質は改善されず、2015年4月、鉄道運行事業が北近畿タンゴ鉄道からWILLER ALLIANCEの子会社であるWILLER TRAINS(京都丹後鉄道)に移譲された。

この日乗車したあかまつは満席で、インテリアも凝っている。アテンダントによるガイドもいいし、何よりも、コーヒーを飲みながら車窓からノンビリと景色を満喫できるのがいい。これで経営が傾くというのは、どうしたことか。
若狭湾 - 由良川橋梁
若狭湾
由良川橋梁から若狭湾を望む。
日本海とは思えない穏やかな海で、近くには丹後由良海水浴場がある。
若狭湾 - 由良川橋梁の大きな写真大きな写真
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奈具海岸
奈具海岸
由良川橋梁を渡って西へ進むと、国道178号線が見えてくる。
このあたりの奈具海岸は、海食崖が発達し、白い岩肌とその上に生える松とが美しい景観をつくっている。国道脇にいくつか展望スペースがある。
奈具海岸の大きな写真大きな写真
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森鴎外の小説「山椒太夫」で、安寿姫と厨子王が過酷な労働をさせられた地でもあり、安寿ロマン海道と呼ばれる。

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(この項おわり)
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