睡眠と健康

2009年11月21日 更新

睡眠導入薬と睡眠薬

睡眠導入薬睡眠薬は薬効分類上では同じ「催眠鎮静剤」に当たる。

寝付きを良くして短時間で効果が切れる薬のことを、とくに「睡眠導入剤」と呼ぶことがある。また、入眠後の効果も考えた薬は「睡眠障害改善剤」と呼ぶことがある。
なお、薬局でも買える市販薬「睡眠改善薬」は風邪薬の成分などが含まれており、これらの睡眠薬とはメカニズムが異なる。
毎日新聞,2009年11月21日より

中高生の3割が昼からウトウト

中学、高校生の3人に1人は、昼間に強い眠気を感じていることが、厚生労働省研究班の全国調査で分かった。
昼間の眠気は、国際的な尺度を使って評価した。「座って人と話したり、本を読んだりしているとウトウトする」など、昼間に強い眠気を感じる生徒は全体の33%だった。男子は28%、女子は38%で、女子の方が眠気を訴える比率が高かった。
眠気を感じる比率を学年ごとにみると、高校1年生(男子36%、女子45%)がピークだった。
就寝時刻の遅れや、通学時間の長さなども、昼間の眠気に影響を与えていた。

読売新聞,2009年10月21日より

アルツハイマーは睡眠不足から?

頭蓋骨と脳
睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす可能性があるとの研究結果を、米ワシントン大などの研究チームが発表した。

研究チームは、遺伝子操作でアルツハイマー病にかかりやすくしたマウスの脳内を観察したところ、睡眠中にアルツハイマー病の原因と考えられている異常タンパク質アミロイドベータ(Aβ)が減り、覚醒時に増えることが分かった。十分な睡眠を取ればアルツハイマーの発症を遅らせることができるかもしれないという。
読売新聞,2009年9月25日より

睡眠に関する意識調査

睡眠
株式会社ヒューマココミルで「睡眠に関する意識調査」を行ったところ、就寝時間は24時~25時が56%で、平均睡眠時間は5.6時間であることが分かった。理想の睡眠時間(7.3時間)より1時間半以上も少ない。
「睡眠不足」の原因では、「さまざまなストレス」や「将来の不安が大きい」といった心理的な原因が一番大きかった。また、「生活習慣が不規則」「仕事が多忙」「深夜にインターネットを見てしまう」といった生活習慣に依存する理由が挙げられた。
日経プレスリリース,2009年9月18日より

参考書籍

表紙 快眠で「やせる体質」
著者 坂根直樹/小路浩子
出版社 朝日新聞出版
サイズ 新書
発売日 2009年06月
価格 770円(税込)
ISBN 9784022732828
睡眠不足で太りやすい体質になる?脳と体質を変える睡眠があった!「夜食が太る理由」「睡眠の質を高める運動のタイミング」「ぐっすり眠れる睡眠環境の作り方」など、睡眠と肥満の意外な事実が満載。本書の書き込みページに記録し、3カ月で3キロやせよう。
 
表紙 人はなぜ太るのか
著者 上野圭一
出版社 筑摩書房
サイズ 文庫
発売日 1996年05月
価格 726円(税込)
ISBN 9784480031587
“ハイな意識状態”とは何か。ハイは私達に何をもたらすのだろうか?生理学、医学、心理学、宗教学などさまざまな分野からアプローチを試み、解き明かす-心と身体を癒すハイ・ワールドへの招待状。
 
起床術

起床術


(梶村尚史/河出書房新社/2004年(平成16年)08月)

その人にとって必要な睡眠時間を短縮することはできない。
(この項おわり)
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