メンタルヘルス・自殺対策

2009年12月4日 更新

うつ病100万人超す

2009年(平成21年)12月3日、うつ病の患者数(躁うつ病を含む)が初めて100万人を超えたことが、厚生労働省の調査でわかった。10年足らずで2.4倍に急増している。
長引く不況などが背景とみられる一方、新しい抗うつ薬の登場が患者増につながっていると指摘する声もある。
読売新聞,2009年12月4日より

参考書籍

表紙 なぜうつ病の人が増えたのか
著者 冨高辰一郎
出版社 幻冬舎ルネッサンス
サイズ 新書
発売日 2010年08月
価格 925円(税込)
rakuten
ISBN 9784779060267
厚生労働省の調べによれば、1999年から2005年までのたった6年間で、うつ病患者は2倍以上に激増。ついに日本は、うつ病患者100万人突破の時代を迎えた。本書は、現役精神科医がその増加の原因を客観的データで読み解いた、他に類を見ない「現代うつ病論」の決定版。
 

心の体温計:携帯やパソコンで危険判定、自殺防止に

ストレスやうつ病などによる自殺を防ごうと、静岡県松崎町は12月1日から携帯電話やパソコンを使った「メンタルヘルスチェックシステム(心の体温計)」を導入する。通信料金以外は無料で、同町に住んでいない人も利用できるという。

IT系メンタルヘルス会社「エフ・ビー・アイ社」(東京都)が、東海大医学部付属八王子病院健康管理センターが開発したシステムを基に、携帯電話でも利用できるようにした。すでに東京都世田谷区や神奈川県平塚市が導入している。
毎日新聞,2009年11月30日より

子どもの自殺が過去最多に

子どもと死神
2009年版自殺対策白書」によると、2008年(平成20年)中の自殺者は3万2249人で前年より844人減ったが、学生・生徒(小学生を含む)は99人増え、統計をとり始めた1978年(昭和53年)以降最多の972人となった。学生・生徒の自殺は2003年(平成15年)以降、増加傾向にある。
自殺の理由(1人あたり複数)が特定された中では、学業不振や進路の悩みなど学校問題が337人、うつ病など健康問題が284人、家庭問題が81人だった。
年代別の自殺者数は、50歳代が6363人(19.7%)と最多で、60歳代5735人(17.8%)、40歳代4970人(15.4%)。40~50歳代男性の自殺理由の約4割が経済・生活問題だった。
朝日新聞,2009年11月17日より

参考サイト

(この項おわり)
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