メンタルヘルス 2012年版

2012年3月9日 更新

学生・生徒の自殺が増加

2011年(平成23年)の全国の自殺者は、「学生・生徒」が前年より101人(10.9%)増の1029人でした。統計を取り始めた1978年(昭和53年)以降、初めて1000人を超えました。内訳は、大学生529人と高校生269人で8割弱を占めました。
動機は「学業不振」(140人)や「進路の悩み」(136人)が目立ちます。
讀賣新聞,2012年3月9日より

自殺しようと検索するなら、まず相談を

インターネットで検索サービスを提供するYahoo!JAPAN、Exicite、Nifty、NEC BIGLOBE、NTTドコモ、Infoseek、gooは3月1日から順次、自殺に関連する言葉を調べると、検索結果の最初に相談窓口のサイトを表示します。
自殺に結びつく単語の情報を共有するなど、協力して自殺防止に努めるとしています。
ただし、米Googleは参加していません。
朝日新聞,2012年3月2日より

自殺者3万人超は14年連続

自殺者数の推移
警察庁のまとめによると、2011年(平成23年)に自殺した人は3万513人でした。3万人を超えるのは14年連続です。

東日本大震災で大きな被害があった岩手、宮城、福島の3県を含む34道府県で前年より減りました。都道府県別では東京都が3100人で最も多く、大阪(1899人)、神奈川(1824人)、埼玉(1645人)、愛知(1630人)の順。全体の68%が男性でした。
自殺者数の推移
月別自殺者数では例年と異なる傾向も見られました。
2010年(平成22年)までの3年間は3月に自殺者が多く、10月や11月に2回目のピークがありました。この時期に企業の経営状況や解雇が明らかになることと関連があるのではないかとみられていましたが、2011年(平成23年)は5月が最も多く、その後、12月まで減少を続けています。
朝日新聞,2012年1月10日より

参考書籍

表紙 こころが晴れるノート
著者 大野裕(精神科医)
出版社 創元社
サイズ 単行本
発売日 2003年03月
価格 1,320円(税込)
ISBN 9784422112831
気持ちが沈んだり、ちょっと不安になったり、人間関係に悩んだり、自分を変えたいと思ったり…このノートはそんなあなたのやさしい味方です。毎日すこしずつ読んですこしずつ書き込んでいくうちにあなたのものの見かたや考えかたが変わり、憂うつな気分や不安がしだいにほぐれていきます。
 
表紙 医者を悩ます「ニュータイプなうつ病」がわかる本
著者 山田和男
出版社 講談社
サイズ 全集・双書
発売日 2009年09月
価格 1,430円(税込)
ISBN 9784062594981
「ニュータイプなうつ病」は誰でもなるかもしれない“ココロの花粉症”。原因、症状から治療法まで、近年急増しているうつ病の新分野を気鋭の精神科医が徹底解析。
 
表紙 セロトニン欠乏脳
著者 有田秀穂
出版社 日本放送出版協会
サイズ 新書
発売日 2003年12月
価格 748円(税込)
ISBN 9784140880937
キレる子どもや鬱の大人の脳では、セロトニン神経が衰弱し、脳内物質が欠乏している。不安や恐怖、興奮を適度に抑え、覚醒時のクールな意識(とらわれない心)を演出するセロトニン神経の不思議な働きを明らかにする。リズム運動できたえ、昼夜逆転した生活習慣を見直すことなどで、弱った脳と心に静かなパワーをとり戻す方法を、脳科学研究の最前線から提案する。
 

参考サイト

(この項おわり)
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