富山地方鉄道 8000形は1993年にデビュー

VVVFインバーター制御を搭載
富山地方鉄道 8000形
2013年6月20日 富山市内 写真:パパぱふぅ
8000形は、富山地方鉄道株式会社の路面電車である。
日本車輌製造で1993年(平成5年)から5両が製造された。
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富山地方鉄道 8000形
2013年6月20日 富山市内 写真:パパぱふぅ
富山地方鉄道では初めてVVVFインバータ制御を採用し、集電装置はシングルアーム式パンタグラフとなっている。
全長12.8メートル、全幅2.4メートル、全高3.28メートル。最高速度は40km/h。定員66人。
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富山地方鉄道 8000形
2013年6月20日 富山市内 写真:パパぱふぅ
富山市電は、日本海側初の路面電車として1913年(大正2年)に開業した。堀川村(現・富山いずみ高校の敷地)で県の博覧会が開かれるのをきっかけに、富山駅から会場をつなぐ輸送手段として計画されたもので、1920年(大正9年)に市営となり、1943年(昭和18年)からは富山地方鉄道が運営している。
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車社会が到来した高度経済成長期の1960年代後半から利用者は減り続けていたが、環境に優しい交通機関として見直されたことを背景に、2009年(平成21年)には0.9キロの軌道があらたに敷設され、環状線が開通した。

2013年(平成25年)9月1日に、開業100周年を迎えた。
上谷博之さん(71)は、1960年(昭和35年)から車掌、1964年(昭和39年)から24年間は運転士を務めた。思い出深いのが1963年(昭和38年)の「三八豪雪」という。軌道は約30センチの圧雪状態となり、スコップとつるはしで雪かきに当たった。「お客さんに一番利用されていた時代」。その時代に働けたことが誇りにしている。
喫茶店「珈琲駅ブルートレイン」を営む中村正陽さん(71)は荒町電停に近い家で生まれ、自家用車のように利用してきた。市電はかつて全国の45都市で走っていたが、現在残るのは17都市。市民が利用することで守られてきたという思いがある。「利用者が減っても市民の足としての役割は変わらない」と話す。
富山地方鉄道 関連
(この項おわり)
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