岡野雅行 |
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場面 |
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注射針にしろ電池ケースにしろ、基本的な技術は昔からずっと変わっていないアナログの技術なんだ。今は CAD とかいうコンピュータの画面上で図面を引けるけど、俺の場合、コンピュータはおろか紙の上でも図面を書いたことなんかない。他の人たちは図面がないと何もできない。だけど、俺は、図面がなくても頭の中に全部入っているからできる。腕のいいピアノ奏者は楽譜がなくても耳で聴けば弾けてしまうのと同じだ。 |
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コメント |
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岡野雅行さんは、「誰にもできない仕事をする」をモットーに、向島で社員 6 人の町工場を経営する。携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池のケースをつくったことで有名になり、その後、穴の直径が 60 ミクロンの“刺しても痛くない”注射針を開発。
「図面がないとできないということは、一般的なものしかできないということ」というのは微妙である。 われわれサラリーマン技術者は、自分がいなくなっても会社が困らないように、かならず設計図を書く。だれでも製造ができるようにするためだ。 だが、まったく新規の製品/技術は、技術者の感性によるところが大きい。いずれは標準化して設計図にできるかもしれないが、試作段階では絶対にムリ。 ここがサラリーマンの辛いところである。 新規の製品/技術はベンチャー企業に任せ、標準化できるようになったら、それを買い取るというのが、大企業の経営としては正しいのかもしれない。 |
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(この項おわり)
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2009年07月16日 作成
2009年07月16日 更新
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