ただ純粋に甲子園優勝というのを目指していた

斎藤佑樹

発言者

  斎藤佑樹 (さいとう・ゆうき) 斎藤佑樹
  甲子園で優勝した早稲田実業高校の投手
   
  2006年9月11日

場面

記者会見で、今後の進路について大学進学を目指すと発言した際の言葉。

コメント

冷静な自己分析である。ただひたすら、甲子園優勝だけを目標にトレーニングを積んできた選手なのだろう。

プロ野球は、それで飯を食っていく「仕事」なのだから、甲子園優勝とは目的が違う。成り行きで目的が違う人生を歩んでしまうことほど不幸な出来事はない。
大学での目標を問うた記者の質問に対し、「まだまだ野球選手としても人間としても未熟だと思っている。野球だけではなく、勉強、人間関係すべての面で成長させてくれるところと思っている」と答えるあたりは、自分の人生のかなり先まで見通しているかのようだ。これなら、大学を出た後、野球以外の職業に就いたとしても成功するだろう。
(この項おわり)
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