発言者 |
|||||||||
|
|||||||||
場面 |
|
「下流同盟」(三浦展/朝日新聞社/2006 年 12 月/756 円)24 ページより。
さまよう大衆に対して、消費を通じて繰り返し繰り返し意味と価値を与え続けていくことであり、さらにより強い意味と価値を与えるために「魔術の世界」を創造し、そこに住まわせ、そこに閉じこめて消費をさせ続けることであると言えるであろう。 |
|
コメント |
|
|
ネット・ビジネスの場では、いかにしてユーザーを自サイトに長く滞在させるかということが話題になっている。ポータルサイトは、血眼になって客寄せを行い、他サイトへジャンプしないように苦心している。 そんな現象がリアルでも起きている。本書に述べられているディズニーランドはもちろんのこと、全貌をあらわしてきた JR 東京駅もそうである。生活感のない近未来的な街に変貌しつつある東京駅を見ると、旧駅舎が鳴いているように見える。 私は、生活感がある街、人の息づかいや汗の臭いがする街が好きだ。吉祥寺ハモニカ横町、新宿駅の大ガード付近、秋葉原のガード下‥‥それぞれ街の顔があって楽しい。これらの街は、誰が意図したわけでもないのに、私に魔法をかける。そこへ行きたい、そこで買い物をしたいという気分にさせる。 他方、六本木ヒルズや東京駅は、見え透いたトリックで人を騙そうとする新米マジシャンがつくったようなイリュージョンに過ぎない。しかし、新米で歴史も浅いくせに、彼らはお客に対して高飛車なのである。何もかも高価で、お客にフォーマルな出で立ちを求める。 まあ、お客も馬鹿ではないから、いずれそうした街は滅びるであろう。願わくは、それまで古い商店街が持ちこたえてほしい。 |
|
(この項おわり)
|
|
|
|
|
2007年11月12日更新
写真と記事 (C)2007 studio pahoo
(※)本ページはリンクフリーですが、複製・転載時にはご一報ください。 |