思いやりの資本主義

David Green

発言者

  David Green (デイビッド・グリーン) David Green
  プロジェクト・インパクト(米カリフォルニア州バークレー)創業者
   
  2007年1月6日

場面

日本経済新聞の記事から。
グリーン氏は、インドに格安の眼内レンズを供給している。インドは貧富の差が激しい。そこで、患者の所得に応じて手術費用の負担額が変わる仕組みを導入した。白内障手術を受ける人の47%は無償。18%は正規料金未満の金額を支払い、35%が正規料金を上回る額を負担する。つまり、35%の人が全体の赤字を補う構造で、これを「思いやりの資本主義」としている。

コメント

グリーン氏は、「最小の労力で最大限のリターンを得るという従来の企業社会の考え方には賛成できない」と語る。行動の原動力は「人のやらないことをやって、医薬品や医療機器の大手メーカーとの競争に勝ちたい」という起業家精神だ。
(この項おわり)
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