沈黙を大切にしよう

ローマ法王ベネディクト16世

発言者

  ベネディクト16世 ローマ法王ベネディクト16世
  ローマ法王
   
  2012年2月1日

場面

「世界コミュニケーションの日」に向けたローマ法王のメッセージ。
法王は「答えを探す多くの人」が検索エンジンやSNSを多用していることを指摘。「途切れることのない問いは、人々の落ち着かなさを表している。うわべだけの意見交換では人々は安らげない」とくぎを刺した。
その上で「神は沈黙の中で語られる」「愛し合っている者同士は、黙っていても顔の表情やしぐさで互いを理解できる」と、言葉を介さないコミュニケーションの大切さを説いた。
インターネットで答えを探したり、自ら発信したりするばかりでなく、より深く理解し合うために「沈黙」を大切にしよう
沈黙の中でこそ、我々はよく聴き、よく理解できる。互いの言葉に耳を傾けることで、より深い人間関係が可能になる。
様々なサイトやソーシャ ル・ネットワークに向ける意識と同じくらい、祈りや黙想の場を持つことを意識すべきだ。

コメント

人生の諸問題は、ググって見つかるものではないし、SNSで共有できるものでもない。
人生の諸問題は極めてプライベートであり、それこそ十人十色。ネットで答えが見つかるような性質のものではない。

GIGAZINE未来への暴言』で、GIGAZINE編集長の山崎恵人さんが語っているように、「ものすごく個人的で、その人の人生に関わることであればあるほど、答えは千差万別ですし、究極的には自分自身のことなので、ネットで誰かに答えを聞いてそれをそのまま当てはめるのは困難」なのである。

時にはネットを遮断して、沈思黙考、哲学する時間を持つのも有意義なことである。
(この項おわり)
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