西暦1829年 - 「富嶽三十六景」完成

葛飾北斎の大作
神奈川沖浪裏
葛飾北斎 (かつしかほくさい) は、1823年(文政6年)頃から制作に取りかかり、1829年(文政12年)に冨嶽三十六景 (ふがくさんじゅうろっけい) を完成させる。
さらに10枚の作品が追加され(裏富士)、合計で46枚になった。

富嶽三十六景には西洋画法を取りいれ、遠近法が活用されている。

「偐紫田舎源氏」の出版

1829年(文政12年)、柳亭種彦 (りゅうていたねひこ) の長編「偐紫田舎源氏 (にせむらさきいなかげんじ) 」の出版がはじまる。

内容は、紫式部 (むらさきしきぶ) の「源氏物語」のパロディ。時代を室町時代に移し、将軍の妾の子・光氏が、光源氏のような好色遍歴を装いながら、将軍位を狙う山名宗全らを滅ぼすというストーリーだ。

江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(化政文化)の享楽的な作品のひとつであるが、水野忠邦 (みずのただくに) による天保の改革が始まると、11代将軍・徳川家斉 (とくがわいえなり) の大奥の内情を書いたと言いがかりをつけられ、1842年(天保12年)に第38編で終わってしまう。

この時代の世界

1725 1775 1825 1875 1823 1829 「富嶽三十六景」 1760 1849 葛飾北斎 1829 1842 「偐紫田舎源氏」 1841 1843 天保の改革 1794 1851 水野忠邦 1773 1841 徳川家斉 1793 1853 徳川家慶 1825 「四谷怪談」の初演 1755 1829 鶴屋南北 1794 1795 東洲斎写楽の活動 1802 1822 「東海道中膝栗毛」の出版 1765 1831 十返舎一九 1814 1842 「南総里見八犬伝」刊行開始 1767 1848 曲亭馬琴 1776 1843 平田篤胤 1783 1842 柳亭種彦 1793 1841 渡辺崋山 1793 1855 遠山金四郎 1833 1837 天保の大飢饉 1758 1829 松平定信 1793 1837 大塩平八郎 1787 1856 二宮尊徳 1771 1840 光格天皇 1800 1846 仁孝天皇 1828 シーボルト事件 1796 1866 シーボルト 1821 「大日本沿海輿地全図」完成 1745 1818 伊能忠敬 1809 間宮海峡の発見 1775 1844 間宮林蔵 1794 1858 ペリー 1832 鼠小僧の処刑 1797 1832 鼠小僧次郎吉 1837 大塩平八郎の乱 1839 蛮社の獄 1782 1850 道光帝 1785 1850 林則徐 1814 1864 洪秀全 1840 1842 アヘン戦争 1850 1864 太平天国の乱 1856 1860 アロー戦争 1825 世界初の鉄道路線 1781 1848 ジョージ・スチーブンソン 1824 ベートーベン交響曲第9番「合唱つき」の初演 1770 1827 ベートーベン 1818 「フランケンシュタイン」の出版 1797 1851 メアリー・シェリー 1817 自転車の発明 1785 1851 カール・ドライス 1749 1832 ゲーテ 1800 ボルタが電池を発明 1745 1827 ボルタ 1796 種痘の実施 1749 1823 ジェンナー 1799 ロゼッタ・ストーンの発見 1790 1832 シャンポリオン 1770 1831 ヘーゲル 1766 1834 トマス・マルサス 1814 ウィーン会議 1773 1859 メッテルニヒ 1804 ナポレオンが皇帝になる 1769 1821 ナポレオン・ボナパルト 1755 1824 ルイ18世 1757 1836 シャルル10世 1773 1850 ルイ・フィリップ 1812 1814 米英戦争 1738 1820 ジョージ3世 1839 ダゲレオタイプ 1787 1851 ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール 1822 階差機関の設計 1791 1871 チャールズ・バベッジ 1815 1852 エイダ・ラブレス 1784 1865 パーマストン 1824 カルノーサイクル 1838 年周視差の発見 1831 電磁誘導の発見 1791 1867 ファラデー 1830 七月革命 1815 神聖同盟 1777 1825 アレクサンドル1世 1796 1855 ニコライ1世 1812 1814 米英戦争 1735 1826 ジョン・アダムズ 1743 1828 トーマス・ジェファーソン 1846 1848 アメリカ・メキシコ戦争 1810 1821 メキシコ独立戦争 1783 1824 イトゥルビデ 1769 1849 ムハンマド・アリー Tooltip
(この項おわり)
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