西暦1837年 - 大塩平八郎の乱

幕府役人による内乱

人は皆 (1837) 助ける大塩の乱

大塩平八郎
1837年(天保7年)2月19日、大阪東町奉行所の与力 (よりき) だった大塩平八郎 (おおしおへいはちろう) は、所有する本を全て売り払って貧しい人々に分け与え、自宅に火を放って反乱を起こした。大塩平八郎の乱である。
最初は40人だった群衆に、次々と民衆が加わり300人に膨れあがった。
しかし決起を事前に察知していた奉行所はすぐに対応し、群衆に発砲を開始した。この反撃に動揺した民衆は逃げだし、結局、反乱は反日で鎮圧された。大塩親子は自害する。

大塩平八郎は14歳で大阪町奉行所の与力となり、清廉潔白な性格から、次々と不正を暴いた。しかし、幕府高級官僚の不正を暴くことをできず、38歳で与力職を息子に譲って引退した。

1833年(天保3年)、全国的な天候不順に見舞われ、天保の大飢饉が起きた。
1836年(天保6年)、深刻な米不足を見かねた大塩は、豪商たちが蓄えている米を放出するよう奉行所へ進言した。
しかし、奉行所は大塩の進言を無視し、江戸へ米を回した。当時江戸では、将軍が徳川家斉 (とくがわいえなり) から家慶 (いえよし) への譲位の準備をしているところで、大阪奉行所は点数稼ぎのために米を調達したのであった。

これを知った大塩平八郎は、ついに反乱を起こすことになる。

大塩の死後も、彼は生きているという噂が全国に広まり、一揆や打ち壊しは続いた。
幕府の役人による反乱ということで、弱体化していた徳川幕府は大きなショックを受けた。

この時代の世界

1725 1775 1825 1875 1837 大塩平八郎の乱 1793 1837 大塩平八郎 1833 1837 天保の大飢饉 1841 1843 天保の改革 1794 1851 水野忠邦 1773 1841 徳川家斉 1793 1853 徳川家慶 1823 1829 「富嶽三十六景」 1760 1849 葛飾北斎 1829 1842 「偐紫田舎源氏」 1825 「四谷怪談」の初演 1755 1829 鶴屋南北 1794 1795 東洲斎写楽の活動 1802 1822 「東海道中膝栗毛」の出版 1765 1831 十返舎一九 1814 1842 「南総里見八犬伝」刊行開始 1767 1848 曲亭馬琴 1776 1843 平田篤胤 1783 1842 柳亭種彦 1793 1841 渡辺崋山 1787 1856 二宮尊徳 1771 1840 光格天皇 1800 1846 仁孝天皇 1828 シーボルト事件 1796 1866 シーボルト 1821 「大日本沿海輿地全図」完成 1809 間宮海峡の発見 1775 1844 間宮林蔵 1794 1858 ペリー 1832 鼠小僧の処刑 1797 1832 鼠小僧次郎吉 1839 蛮社の獄 1782 1850 道光帝 1785 1850 林則徐 1814 1864 洪秀全 1840 1842 アヘン戦争 1850 1864 太平天国の乱 1856 1860 アロー戦争 1825 世界初の鉄道路線 1781 1848 ジョージ・スチーブンソン 1824 ベートーベン交響曲第9番「合唱つき」の初演 1770 1827 ベートーベン 1818 「フランケンシュタイン」の出版 1797 1851 メアリー・シェリー 1817 自転車の発明 1785 1851 カール・ドライス 1749 1832 ゲーテ 1800 ボルタが電池を発明 1745 1827 ボルタ 1796 種痘の実施 1749 1823 ジェンナー 1799 ロゼッタ・ストーンの発見 1790 1832 シャンポリオン 1770 1831 ヘーゲル 1766 1834 トマス・マルサス 1814 ウィーン会議 1773 1859 メッテルニヒ 1804 ナポレオンが皇帝になる 1769 1821 ナポレオン・ボナパルト 1773 1850 ルイ・フィリップ 1812 1814 米英戦争 1839 ダゲレオタイプ 1787 1851 ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール 1822 階差機関の設計 1791 1871 チャールズ・バベッジ 1815 1852 エイダ・ラブレス 1784 1865 パーマストン 1824 カルノーサイクル 1838 年周視差の発見 1831 電磁誘導の発見 1791 1867 ファラデー 1830 七月革命 1815 神聖同盟 1777 1825 アレクサンドル1世 1796 1855 ニコライ1世 1812 1814 米英戦争 1846 1848 アメリカ・メキシコ戦争 1810 1821 メキシコ独立戦争 1783 1824 イトゥルビデ 1769 1849 ムハンマド・アリー Tooltip

参考書籍

表紙 大塩平八郎構造改革に玉砕した男
著者 長尾剛
出版社 ベストセラ-ズ
サイズ 単行本
発売日 2003年05月01日
価格 1,728円(税込)
rakuten
ISBN 9784584187470
江戸後期、自らの命と引き換えに、疲弊したこの国の体制に修復のメスを入れようとした男がいた。その名は誰もが記憶しているが、知られざる改革者の足跡、意地、信念。
 
表紙 檄(上) 大塩平八郎の道
著者 西崎泰正/八潮路つとむ
出版社 リイド社
サイズ コミック
発売日 2005年03月28日
価格 565円(税込)
rakuten
ISBN 9784845821594
 
表紙 檄(下) 大塩平八郎の道
著者 西崎泰正/八潮路つとむ
出版社 リイド社
サイズ コミック
発売日 2005年03月28日
価格 565円(税込)
rakuten
ISBN 9784845821600
 
(この項おわり)
header