西暦1900年 - 雑誌「明星」創刊

ロマン主義の興隆
雑誌「明星」
同人結社東京新詩社の機関誌として、1900年(明治33年)4月、与謝野鉄幹 (よさのてっかん) が主宰となり、雑誌「明星」が創刊される。ロマン主義的な編集方針で、西洋文学の紹介にも熱心だった。

与謝野鉄幹・与謝野晶子 (よさのあきこ) 夫妻をはじめとし、寄稿した北原白秋石川啄木山川登美子らを明星派と呼ぶ。
1904年(明治37年)、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」が掲載され論議を呼ぶ。

時代はロマン主義から写実主義へと移り、発行部数が激減した明星は、1908年(明治41年)11月の第100号で廃刊となる。
その後、1921年(大正10年)11月、鉄幹らにより復刊され、1927年(昭和2年)4月までに全48号が刊行された。

この時代の世界

1775 1825 1875 1925 1975 1900 雑誌「明星」創刊 1873 1935 与謝野鉄幹 1878 1942 与謝野晶子 1862 1922 森鴎外 1885 1942 北原白秋 1898 雑誌「ホトトギス」誕生 1867 1902 正岡子規 1867 1916 夏目漱石 1871 1911 幸徳秋水 1886 1912 石川啄木 1872 1896 樋口一葉 1894 1895 日清戦争 1900 北清事変 1901 八幡製鉄所が操業開始 1904 1905 日露戦争 1891 大津事件 1855 1891 津田三蔵 1890 第1回総選挙 1890 日本初の電話 1885 内閣誕生 1841 1909 伊藤博文 1890 エルトゥールル号遭難事件 1886 ノルマントン号事件 1890 教育勅語の発布 1844 1897 陸奥宗光 1884 秩父事件 1881 1884 自由党 1882 1896 立憲改進党 1883 鹿鳴館がオープン 1835 1915 井上馨 1873 三菱商会の誕生 1834 1901 福沢諭吉 1836 1908 榎本武揚 1901 田中正造が天皇に直訴 1841 1913 田中正造 1847 1913 桂太郎 1878 1933 吉野作造 1906 満鉄の開業 1837 1913 徳川慶喜 1852 1912 明治天皇 1849 1914 昭憲皇太后 1909 伊藤博文の暗殺 1889 大日本帝国憲法の公布 1879 1926 大正天皇 1913 大正政変 1900 北清事変 1906 満鉄の開業 1835 1908 西太后 1859 1916 袁世凱 1871 1908 光緒帝 1900 1901 義和団の乱 1909 伊藤博文の暗殺 1911 辛亥革命 1853 1910 ラーマ5世 1898 ラジウムの発見 1867 1934 マリー・キュリー 1895 X線の発見 1845 1923 レントゲン 1885 狂犬病ワクチンの開発 1822 1895 ルイ・パスツール 1905 「特殊相対性理論」の発表 1879 1955 アルバート・アインシュタイン 1891 魔法瓶の発明 1842 1923 ジェイムズ・デュワー 1894 コヒーラー検波器の発明 1851 1940 オリバー・ロッジ 1895 無線通信の実験 1874 1937 マルコーニ 1882 1920 マックス・ボルン 1895 ローウェル『火星』出版 1855 1916 ローウェル 1897 H.G.ウェルズ『宇宙戦争』出版 1828 1905 ジュール・ヴェルヌ 1912 ピルトダウン人の化石 1864 1944 ウッドワード卿 1847 1929 ランケスター 1889 パリ万国博覧会 1815 1898 ビスマルク 1914 1918 第一次世界大戦 1896 近代オリンピックはじまる 1819 1901 ヴィクトリア女王 1809 1898 グラッドストン 1874 1939 ハワード・カーター 1909 北極点に史上初めて到達 1856 1920 ピアリー 1911 南極点に史上初めて到達 1900 北清事変 1887 シャーロック・ホームズ登場 1888 切り裂きジャック 1912 タイタニック号が沈没 1898 米西戦争 1872 1933 カルビン・クーリッジ 1876 電話の発明 1847 1922 グラハム・ベル 1903 人類初の動力飛行に成功 1867 1912 ウィルバー・ライト 1878 1930 カーチス 1887 マイケルソン=モーリーの実験 1838 1923 モーリー 1855 1916 ローウェル 1866 1936 アン・サリヴァン 1898 米西戦争 1914 パナマ運河開通 1898 ファショダ事件 1905 第一次モロッコ事件 1911 第二次モロッコ事件 1881 1938 ムスタファ・ケマル 1877 1878 露土戦争 1830 1916 フランツ・ヨーゼフ1世 1863 1914 フランツ・フェルディナント 1842 1918 アブデュルハミト2世 1868 1918 ニコライ2世 1872 1916 ラスプーチン 1905 1919 ロシア革命 1905 血の日曜日事件 1917 二月革命 1917 十月革命 1828 1910 トルストイ 1897 ツィオルコフスキーの公式 1888 1925 アレクサンドル・フリードマン 1908 ツングースカ大爆発 1877 1878 露土戦争 1918 シベリア出兵 Tooltip

参考書籍

表紙 与謝野晶子―女性の自由を歌った情熱の歌人
著者 入江春行
出版社 小学館
サイズ 全集・双書
発売日 1996年10月25日頃
価格 935円(税込)
ISBN 9784092701106
晶子の生きた明治時代の日本では、戦争に行く人に対して「勇ましく戦って立派に死んでこい」といわなければならないことになていました。それに対し晶子は「戦争を憎み、命を大切に、と思うのは人間として当然の感情である。また、心の真実を表現することこそ、詩や歌の最も大切なことである」と反論して、一歩もゆずりませんでした。
 
(この項おわり)
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