Power Book G4(Ti) で MacOS Xデビュー

2001年12月 購入
Power Book G4
Power Book G4
Appleの Power Book G4 をボーナスで購入した。チタンボディのクールなデザインは、十数年後に見ても色褪せない。また、単体のパソコンとしては、最も高価な買い物であった。
UNIXベースの最新OS「MacOS X」を使ってみたいという好奇心もあった。
Power Book G4
CPUに PowerPC G4 を搭載。Velocity Engine と呼ばれるベクトル演算結ニットを搭載しており、単精度浮動小数演算(32ビット)を4本並列で、わずか1サイクルで実行することができる。
ロジックボードは、キーボードの下にあり、CPUとGPUがヒートシンクに囲まれている。
Power Book G4
しかし、当初、対応アプリケーションは iTunes だけで、確かにミュージックCDのエンコードは爆速であったが、システム全体としてのベンチマークは、同クロックの PoweBook G3 の2割増し程度にとどまっていた。
とはいえ、Performa 5220 に比べたら爆速であることには変わりない。
Power Book G4
トレイがなく、スロットローディングで出入りするROMドライブもAppleらしかったし、なんといっても、全体的に薄くなったように見える。実際、14.1インチの PowerBook G3 よりディスプレイが大きく、重量は400グラムほど軽くなった。剛性の高いチタン合金の外装とマグネシウム合金のフレームという構造をとったからだ。
MacOS X 10.1
OSは MacOS X 10.1(Puma)――BSD UNIX系のOSで、NeXTのOPENSTEPの技術をベースに開発された。UNIXやLinuxのコマンドプログラムを容易に移植できる一方、Appleならではの操作性が統一されたGUI「Aqua」が搭載された。
Mac OS 9
Classic環境としてMac OS 9(9.2.1)が独立して動作し、過去のソフトウェア資産を活用することもできる。
Mac OS X Architecture
MacOS X は左図のような階層構造になっている。
カーネルは Darwin と呼ばれるオープンソースで、その上でグラフィックエンジン Quarts が動作している。当初は処理速度が遅かったが、OSがアップデートする度にGPUの3D機能の利用が進み、レスポンスがよいGUIに進化していった。
その上に、Mac OS 9が動作する Classic、Mac OS 9アプリをMacOS Xへ移行しやすくするとToolbox APIの Carbon、そしてMacOS XのネイティブAPIである Cocoa が動作する。

主要スペック

項目 仕様 コメント
CPU Power PC G4 (550MHz)  
メモリ 256MB 最大1GB
ビデオチップ ATI Radeon(16MB)  
HDD 30GB  
光学ドライブ DVD-ROM スロットインタイプ
OS Mac OS 9.2.1/MacOS X 10.1  
ディスプレイ 15.2インチ CRT
 
解像度 1,152×768ドット  
ネットワーク ギガビットEthernet×1
AirMac×1
 
インタフェース PCカードスロット(Type2)×1
IEEE1394ポート×1
内蔵モデム×1
Sビデオ端子×1
 
バッテリ駆動時間 約5時間 モバイル利用も十分
サイズ 約341(W)×241(D)×26(H)mm 薄い!
重量 約2.4kg 見た目より軽い!

参考サイト

これまでお世話になったコンピュータ

ぱふぅ家の歴代パソコン
(この項おわり)
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