『感情暴走社会』――感情をコントロールする方法

和田秀樹=著
表紙 感情暴走社会
著者 和田秀樹(心理・教育評論家)
出版社 祥伝社
サイズ 新書
発売日 2008年08月
価格 836円(税込)
rakuten
ISBN 9784396111205
行動をコントロールすることによって、間接的に感情をコントロールすることは不可能なことではない。(47ページ)

概要

ヒステリックに子供を叱るお父さんのイラスト(躾)
感情を剥き出しにすると、人間関係を壊し、仕事をダメにし、なにより自分を傷つけてしまう。では、感情をコントロールするにはどうしたらよいか――これが本書のテーマである。著者は精神科医の和田秀樹さん。

レビュー

著者は「感情が絡まないサービスは、すべてロボットで対応できる」(33ページ)と言う。感情が絡まない仕事は、いずれロボットに取って代わられるというのだ。だから、どんな仕事であっても感情をコントロールする必要性が生まれる。

しかし、「現実には、感情を直接コントロールすることはまずできないと考えていただいたほうがいい」(47ページ)と、読者を突き放す。その代わり「行動をコントロールすることは可能であり、行動をコントロールすることによって、間接的に感情をコントロールすることは不可能なことではない」と指摘する。
行動をコントロールする具体的な方法として、賞罰、複眼思考、食事など、さまざまなアドバイスが並ぶ。

ストレスフルな社会で感情のコントロールに悩んでいる方は、どれか1つでも実行してみると良いと思う。
(2011年2月15日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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