エゴサーチ:あなたの個人情報がネットに漏れていないか

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Googleハッキング」や「エゴサーチ」と呼ばれているという方法を使うと、ネット上にいかに多くの個人情報が漏れだしているかが分かります。その中にあなたの個人情報がないかどうか、定期的に調べることをお勧めします。

Googleハッキング/エゴサーチとは

エゴサーチ
「ハッキング」とはいっても、Google の正規の使い方をするだけです。
たとえば、武蔵野市に住んでいる鈴木さんの個人情報があるかどうか検索してみましょう。個人情報は、よくExcellの名簿ファイルなどで漏れることが多いので、拡張子 "xls" のファイルに絞って探してみることにします。Google の検索ボックスで

鈴木 "武蔵野市" filetype:xls


と入力して検索してみてください。
いかがでしたか。個人情報らしきファイルが、いくつかヒットしたと思います。このような方法で、自分の名前を検索することを「エゴサーチ」と呼んでいます。

Yahoo! Google といった検索エンジンでエゴサーチを実施しておくといいでしょう。

検索ロボットの功罪

Google などのロボット型検索サイトでは、エージェントと呼ばれるプログラムがサイトの隅から隅まで自動巡回してファイルを集めてきます。その内容が個人情報なのか否かというのはお構いなしです。
このため、サイト管理者が適切な手段を使って個人情報ファイルを保護していない場合、Googleの正規の検索手続きで個人情報を引き出せてしまうのです。
また、Google免責を宣言していますから、もし個人情報がヒットしてもGoogleには責任は問えないことになります。

もし、あなたの個人情報が見つかったら

もし、あなたの個人情報が見つかったら、訴訟になるかもしれないので、まず、証拠を確保してください。
検索結果画面のスナップショットや個人情報が含まれているファイルそのものを保管しましょう。保管日時が証明できる記録もとってください。
Google担当者の証言は強い味方ですが、前述の免責条項のため証言を得るのが難しいかもしれません。次善の策として、第三者(メールアドレスだけでなく住所確認ができる方)を確保して、同じように個人情報に関わる画面やファイル、確認日時を記録してもらうようにしましょう。それから、そのサイトの管理者に苦情を申し立ててください。

Googleの場合、通常の削除手続きでは、データベースから削除されるまで時間がかかります。また、Googleキャッシュの内容が残ったままになってしまうこともあります。このように個人情報を漏らすサイト管理者はネットについて十分な知識が無いと考えられるので、あなたが丁寧に削除手続きを教えてあげなければならないかもしれません。サイト管理者に連絡が取れなかったり、相手の対応が悪い場合は、サイトを管理するプロバイダに連絡を取りましょう。

オリジナル・ドメインを使っていてプロバイダが不明な場合は、IPアドレス検索を使って、ある程度の情報を得ることができます。
多くのプロバイダでは「プライバシーポリシー」を掲げているので、その条項を通読してください。その中に、個人情報ページの消去を求める手続きなども載っていると思います。
それでもうまくいかない場合は、国民生活センターに相談してみてください。国民生活センターが直接助力してくれることはありませんが、状況に応じて適切なアドバイスをもらえると思います。
身体的、金銭的な損害が発生しない限り、警察は動いてくれません。自力で解決すべく努力しなければなりません。

その他の検索サイトは大丈夫か

ロボット型検索サイトはGoogleだけではありません。主なサイトを下記に掲げます。
あなたは根気よく、これらのサイトを1つ1つを当たって、自分の個人情報が漏れていないかどうか、自分自身の目で確認しなければなりません。しかし、このような作業にかかる時間は、あなたにとっての損害ですから、作業に要した時間を記録しておき、サイト管理者に賠償を求めましょう。

参考サイト

(この項おわり)
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