パスワードに代わり、指紋認証や静脈認証といった「生体認証」が普及しつつあります。 パスワードに比べてセキュリティが高いといわれている生体認証ですが、本当に万全なのでしょうか。
生体認証の種類
生体認証(バイオメトリクス)は、現在、次のようなものが実用化しています。
種類 |
現状 |
価格 |
| 指紋 | 携帯電話やノートPCに搭載されつつある。日本では一番普及している方式 | 数千円 |
| 静脈 | 手のひらや手の甲、指先などから静脈パターンを読み取る方式。銀行などでの採用が始まっている | 数万円〜 |
| 虹彩 | 黒目の模様(虹彩)を数値化して特徴を照合する仕組みで、バイオメトリクス認証の中では一番精度が高いといわれている | 10万円〜 |
| 顔 | 顔の特徴を捉えて照合する仕組み。少し離れたところからカメラで撮影した映像を元に照合できるので、ユーザーに負担をかけない | 数万円〜 |
| 筆跡 | マウスを使って入力するだけで済み、専用の認証装置がいらない | 数千円 |
| 音声 | 声そのものの音響分析を行い、特徴点(声紋)を捉えて照合する仕組み。筆跡と同様、専用の認証装置は不要 | 数千円〜 |
生体認証は比較的簡単に複製できる
松本勉教授(横浜国立大学大学院、http://www-mlab.jks.ynu.ac.jp/)が2005年4月に発表した報告書「金融取引における生体認証について」によると、指紋、虹彩、静脈については、比較的簡単に複製できることを実験で証明しています。
とくに指紋では、直接本人の指から型どりしたものだけでなく、認証装置や壁などに残された指紋からも複製できてしまいます。
生体認証の問題点
いったん生体認証が複製されてしまうと、ユーザーにとっては大変困ったことになります。
というのは、パスワードやICカードは、申請すれば変更がききますが、生体認証は生涯変更できないからです。
現在の技術で、指紋や静脈パターンを安易に登録することは避けた方がよいと言えます。
IBMでは最近、この問題を克服するため、「取り替えられるバイオメトリクス」技術の開発を進めています。
参考URL
| 2005年08月18日更新 | ||
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