情報処理推進機構(IPA)は、2007年4月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」において、「サポートが終了したOSを搭載したPCの危険性を認識しよう!!」と呼びかけています。極論すれば、セキュリティホールをふさぐことができなくなった Windows98/Me をネットに接続するのはやめようということなのですが、Windows XP/Vista に乗り換えるためにはパソコンごと買い換えなければなりません。財政的に無理な人はどうすればいいのでしょうか。
マイクロソフト・サポート・ライフサイクル
Microsoft は、2002年10月17日に「マイクロソフト・サポート・ライフサイクル」という概念を導入し、WindowsやOffice製品のサポート期限を明確にしました。
サポート期限は、大きく3つに分かれます。
「メインストリーム・サポート」はライフサイクルの最初のフェーズで、インシデント・サポート (無償サポート、有償サポート、時間制サポート、その他)、セキュリティ更新プログラム・サポート(無償)、セキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成リクエストを提供します。この期間中は安心してWindowsを使ってもらって構いません。
次に来るのが「延長サポート」で、有償サポート、セキュリティ更新プログラム・サポート (無償)を提供します。最低限のセキュリティ・パッチは、このフェーズでも無償提供されると考えていいでしょう。
最後が「オンライン・セルフ・ヘルプ・サポート」で、サポート技術情報の検索やFAQ 、トラブルシューティング・ツール、その他のリソースのみ提供されます。この段階になると、セキュリティ・パッチのみが提供されている状態と考えた方がいいでしょう。そろそろ次のOSの導入を検討すべき時期です。
Windows のライフサイクル
2007年5月現在、Windows のライフサイクルは下記の通りとなっています。
| 製品名 | 製品発売日 | メインストリーム終了 | 延長サポート終了 | オンライン・セルフヘルプ・サポート終了 |
| Windows 3.1 | 1992年3月1日 | 2001年12月31日 | 対象外 | |
| Windows NT Workstation 3.1 | 1993年10月24日 | 2000年12月31日 | 対象外 | |
| Windows NT Workstation 4.0 | 1996年7月29日 | 2002年6月30日 | 2004年6月30日 | |
| Windows 95 | 1995年8月15日 | 2000年12月31日 | 2001年12月31日 | |
| Windows 98/98SE | 1999年6月30日 | 2002年6月30日 | 2006年6月30日 | |
| Windows Me | 2000年12月31日 | 2003年12月31日 | 2006年7月11日 | |
| Windows 2000 Professional | 2000年3月31日 | 2005年6月30日 | 2010年7月13日 | |
| Windows XP Professional(SP1) | 2002年7月11日 | 対象外 | 対象外 | 2006年10月10日 |
| Windows XP Professional(SP2) | 2004年9月17日 | 未定 | 未定 | |
| Windows XP Home Edition | 2001年12月31日 | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 | |
| Windows Vista Business/Enterprise | 2007年1月25日 | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 | |
| Windows Vista Home Basic/Ultimate | 2007年1月25日 | 2012年4月10日 | 対象外 |
この表を見れば分かりますが、発売後約5年で「メインストリーム・サポート」は終了し、さらに5年経過すると「延長サポート」が終了します。
Windows 3.1/95/98/Me は「オンライン・セルフ・ヘルプ・サポート」が無いため、もはやセキュリティ・パッチすら提供されません。2010年には、Windows 2000 も寿命が尽きてしまいます。
ただし、WindowsXP は例外的に寿命が長かったし、Windows 98/Me の延長サポート終了も延期された経緯があります。かならずしも、このライフサイクル通りにサポートが終了するというわけでもないようです。
| 2007年06月08日更新 | ||
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