携帯SMS悪用の詐欺事件

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相手の携帯電話あてに短いメッセージを送ることができるSMSを悪用した詐欺事件が相次いでいます。

SMSとは

携帯電話
SMSは携帯キャリア各社で仕様が異なり、NTTドコモでは「ショートメール」、auは「Cメール」、ソフトバンクは「SMS」と呼ばれています。

電子メールとは違い、携帯電話の番号を“アドレス”にしてメッセージを送ることができるため、「090」または「080」で始まる11ケタの数字をもとに無差別にメッセージを送信することが可能です。
少しプログラミングの知識がある者なら、簡単にSMSを送ることができるといいます。
携帯電話利用者の多くは、迷惑メールなどを防ぐ目的でメールアドレスを複雑な文字列に変更していますが、ショートメッセージのアドレスは電話番号なので変更することができないのです。

事件の概要

まず、インターネットのURLを書いた短いメッセージをSMSに送りつけます。たとえばこんなメッセージです。

エリだよ(ハートマーク) 楽しいから見てね! https://****.**


送りつけられた携帯電話の利用者がサイトにアクセスすると、わいせつ画像を見られることをうかがわせる画面が開きます。「無料サンプル」のボタンをクリックすると「登録されました」とだけ表示され、画像は見ることができません。
実はクリックすると、その時間と誘導に応じた人の電話番号が知らぬ間にSMSの送り主のコンピューターに送られる仕組みになっています。
送り主はこの情報を元に、「退会料」などを架空請求する電話をかけるのです。

対策は

残念ながら、この種の詐欺には決定的な対策がありません。
SMSを停止してしまうと、家族や親しい知人との連絡に支障を来します。

怪しげなメールには返信しない、URLをクリックしないというのが最善策です。

参考サイト

(この項おわり)
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