header

オープンソースのデータベース「MySQL」

(1/1)

MySQLはMichael Widenius氏(通称Monty)によって開発された、リレーショナルデータベースである。

1979年に、Montyが勤務するスウェーデンのT.C.X.DataKonsult AB社の社内利用を目的にしたUNIREGというデータベースを作成し、Webアプリケーションのデータベースエンジンに利用していた。それが改良され、1995年にMySQL 1.0として公開された。
現在ではMySQL AB社と、MySQLチームによって開発・配布されているオープンソースのデータベース・ソフトウェアである。JavaやPHPといったWebアプリケーションから容易に利用することができる。

MySQLの公式サイト http://www.mysql.com/
日本MySQLユーザ会 http://www.mysql.gr.jp/

高速データベース

MySQLの最大の特徴は、検索や更新作業を高速に処理することができることだ。

速度だけに着目するなら、市販のOracleやSQL Serverと比べても圧倒的に早い。これは開発元であるMySQL AB社が、処理速度を最重要視して開発を進めてきた結果である。

一方で、速度を重視するためにトランザクション処理のサポートが弱いなどの弱点はある。だが、複雑なトランザクション処理を要求しない個人利用や小規模システムの開発では、非力なハードウェアでも十分な性能を発揮するMySQLのアドバンテージは高い。

多様なプラットフォームをサポート

MySQLはLinuxやFreeBSDをはじめ、さまざまなUNIX互換のプラットフォームに移植されてきた。
もちろん、MacOS X、Windows 95/98/Me/NT/2000/XPでも動作する。

オープンソース

MySQLはGNU General Public Lisense(GPL)2というライセンスに基づいて公開されているオープンソース・ソフトウェアである。GPLに同意すれば、フリーで利用したり改良したりすることができる。 詳細については、MySQLをインストール後、\mysql\docsフォルダにあるmannual.htmlファイルを参照のこと。

ビジネス利用でGPLに抵触する場合は、有償のコマーシャルライセンスもある。これを購入すれば、ビジネス・アプリケーションにMySQLを利用することもできる。