PHP 7 を Webサーバで利用できるようにする

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前回インストールした PHP 7 を、Windows上で動作しているWebサーバ Apache 2.4 で動作させるための手順を紹介する。
なお、MacOS X やLinuxでの利用については下記サイトが詳しいので参考にしてほしい。
 本ページは、すでにサポートを終了したソフトウェアに関して記載しています。ご利用にあたっては自己責任でお願いします。

PHP側の準備

まず、以下の手順でファイルのコピーとリネームを行う。
  1. php7 ディレクトリにある php.ini-developmentC:\windows にコピーし php.ini にリネームする。

php.iniの調整(UTF-8の場合)

日本語(UTF-8)でスクリプトを書くために、php.ini の設定値を下記のように調整する。
UTF-8でスクリプトを書く場合
date.timezone = "Asia/Tokyo"

; 変更
default_charset = "UTF-8"

; 変更(PHPをインストールしたディレクトリを指定)
extension_dir = "C:\Program Files\PHP7.0\ext"

; コメントを外す
extension=php_mbstring.dll

; 変更
; ここは初期値でコメントになっているので注意。
mbstring.language = Japanese

Apache側の調整(32ビット版)

httpd.conf に以下の行を加える。
LoadFile  "C:/Program Files/PHP7.0/php7ts.dll"
LoadFile  "C:/Program Files/PHP7.0/libpq.dll"
LoadModule  php7_module    "C:/Program Files/PHP7.0/php7apache2_4.dll"
AddType    application/x-httpd-php  .php


OpenSSLや cURL関数を利用する場合は、以下の3つのファイルを Apacheがインストールされている binフォルダへコピーする。
  • libeay32.dll
  • libssh2.dll
  • ssleay32.dll


Apacheを再起動させる。エラーメッセージが出なければ、PHPが利用できるようになる。

Apache側の調整(64ビット版)

httpd.conf に以下の行を加える。
LoadFile  "C:/Program Files/PHP7.0/php7ts.dll"
LoadFile  "C:/Program Files/PHP7.0/libpq.dll"
LoadModule  php7_module    "C:/Program Files/PHP7.0/php7apache2_4.dll"
AddType    application/x-httpd-php  .php


OpenSSLや cURL関数を利用する場合は、以下の3つのファイルを Apacheがインストールされている binフォルダへコピーする。
  • libcrypto-1_1-x64.dll
  • libssh2.dll
  • libssl-1_1-x64.dll
  • nghttp2.dll


Apacheを再起動させる。エラーメッセージが出なければ、PHPが利用できるようになる。

動作確認

最後に、PHPが動作していることを確認する。
以下のスクリプトファイルを phpinfo.php という名前で、Apacheが参照できるディレクトリにセーブする。
<?php
    phpinfo();
?>
Webブラウザを開いて、このスクリプトを実行する(例:https://localhost/pahoo/phpinfo.php)。
下図のようにPHPのバージョン番号などが表示されれば正常に動作している。
PHP動作確認

参考サイト

(この項おわり)
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