EF58形電気機関車はお召し列車も牽引

碓氷峠鉄道文化むらで完全保存
EF58形電気機関車
2016年9月11日 碓氷峠鉄道文化むら 写真:こぱふぅ
EF58 形電気機関車は、戦後の買い出し需要に応じ、1946 年(昭和 21 年)から急遽製造が始まった。設計の多くは戦前のEF15 形と共通だが、品質が悪く、また労働組合による乗務拒否運動があったため、31 両が完成したところで一旦製造停止した。
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製造が再開される契機となったのは、上越線・高崎線の電化であった。
1952 年(昭和 27 年)、高崎線の電化が完了し、上野駅から長岡駅までの 270km を連続電気運転が可能となった。これに対応できる新たな旅客用電気機関車が必要になったのである。
1950 年(昭和 25 年)に勃発した朝鮮戦争を契機に神武景気に入っており、1952 年(昭和 27 年)に発効したサンフランシスコ講和条約のおかげで国鉄の事業も自由化された。

こうして、1952 年(昭和 27 年)、大幅に設計を見直した EF58 形が登場。1958 年(昭和 33 年)まで 172 両が製造された。
改良形は高速運転時の性能に優れ、流線型のフォルムも相まって、特急列車の牽引に用いられた。旅客用電気機関車として暖房装置(蒸気、電気)を備える。最高速度 100km/h。愛称は「ゴハチ」。

写真の 172 号は、特急「はと」「つばめ」を牽引し、日光線ではお召し列車を牽引するなど時代の先端で活躍していた。1985 年(昭和 60 年)に廃車。1999 年(平成 11 年)から碓氷峠鉄道文化むらに保存されている。一般色として完全な形で現存する唯一の EF58 形である。
EF58形 関連

参考サイト

(この項おわり)
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