
2017年2月24日 秦野駅~東海大学駅間 写真:こぱふぅ

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2017年2月24日 秦野駅 写真:こぱふぅ

2011年12月16日 百合ヶ丘駅付近 写真:こぱふぅ
小田急のフラッグシップ車両として位置づけられ、照明普及賞優秀施設賞(2005年)、グッドデザイン賞(2005年)、鉄道友の会ブルーリボン賞(2006年)、アジアデザイン大賞(2006年,香港)、iF product design award 2007(2007年,ドイツ)の各賞を受賞している。

2011年12月16日 喜多見駅 写真:こぱふぅ
それまでのロマンスカーは11両編成だったが、これを10両編成にするために車体長を延長すべく、車体は全てアルミニウム合金製で軽量化を図り、展望室部分はシングルスキン構造とし、それ以外の部分は台枠も含めてすべてダブルスキン構造とした。

2019年9月7日 小田原駅 写真:こぱふぅ
外装はシルキーホワイトをベースに、バーミリオンとグレーの細帯を入れたもので、バーミリオン・ストリームと呼ばれる。

2019年9月7日 新宿駅 写真:こぱふぅ
全ての台車に車体傾斜制御用のアクチュエーターを装備し、連接台車は最大2度、先頭台車は最大1.8度の傾斜を行なう。この機構によって、曲線走行時の遠心力を示す左右定常加速度は、従来の車両では0.08Gだったものが0.046Gにまで減少した。

2022年2月23日 新宿駅 写真:こぱふぅ
先頭車は、運転室が2階にある展望構造で、3次元曲線で構成された柔らかい流線形となっている。



室内は落ち着いた雰囲気で、座席は回転式リクライニングシートを採用。シートピッチは、1,010~1,150mmと広くなっている。表地は明るいオレンジ色を基調としシートカバーもオレンジ色で "VSE" と刺繍が入っている。

列車両端の展望席は16名に増えている。展望席の座席は背もたれを少し低くして、後方からも前方風景を見ることが出来るように配慮している。

天井の高さは、展望室および3号車と8号車を除いて2,550mmを確保し、大きな円弧を描くボールト天井となっている。天井板の継ぎ目は少なく、電球色の蛍光灯による間接照明となっている。

新宿駅の特急線用LED発車標には、50000形を模したアイコンが表示される。

新宿駅の特急線用LED発車標には、50000形を模したアイコンが表示される。
引退

2022年2月23日 新宿駅 写真:こぱふぅ
2022年(令和4年)3月11日、定期運行を終了した。車両の経年劣化や主要機器の更新が困難となっているため。その後は臨時ダイヤによるイベント列車などで運行を継続し、2023年(令和5年)秋頃に引退するという。

2022年2月23日 新宿駅 写真:こぱふぅ
2022年(令和4年)1月29日からラストランまで、車体側面に「感謝を込めて! Special Thanks & Forever!」の記念装飾が掲示される。

2022年2月23日 鶴川駅付近 写真:こぱふぅ
鶴川駅を通過。60000系 ロマンスカーMSEとすれ違う。

ロマンスカーVSE(50000系)は、2005年(平成17年)3月のデビューから17年間、2編成で延べ600万キロ超(地球を150周❗)を走行し、約2000万人の乗客を運んだ――お疲れさまでした。
(この項おわり)