神戸電鉄 1000系で輸送力増強

急勾配に対応

有馬線

神戸電鉄 1000系
2014年8月15日 有馬温泉駅 写真:こぱふぅ
[神戸電鉄 1000系:神戸電気鉄道1000系電車]は、1965年(昭和40年)より製造が始まった通勤形電車である。沿線人口の増加に伴う輸送力増強を目的に客用扉を1,400mm幅の両開きとしている。営業最高速度は80km/h。

有馬線は50‰の急勾配が続くため、電動車の比率が高い。1000系も、3両編成の両端車両は電動車である。
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神戸電鉄 1000系
2021年11月20日 有馬口駅 写真:こぱふぅ
1971年(昭和46年)から1973年にかけて、2両編成の1300形が5編成10両が製造された。回生ブレーキを省略している。
1975年(昭和50年)には、中間電動車を組み込んだ4両固定編成が登場した。
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神戸電鉄 1000系
2021年11月20日 有馬温泉駅 写真:こぱふぅ
ブレーキには神戸電鉄独自のシステムである非常電制が装備されている。これにより、万が一急勾配で非常空気ブレーキが故障した際にも、過電流・過電圧保護装置を無視して停止直前の速度までに減速することが可能となっている。

写真の1500形は1991年(平成3年)に2編成6両が製造された。
新造時よりワンマン運転に対応しており、他の1000系列との併結は不可能である。
車両定員は、先頭車138人、中間車148人。
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2021年11月20日 有馬口駅 写真:こぱふぅ
1983年(昭和58年)から冷房化改造がはじまった。
1986年(昭和61年)から塗装変更がはじまり、写真のように、ベースはクリーム色で、窓まわりと窓下、裾部を赤色に塗り直した。
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神戸電鉄 1000系
2021年11月20日 有馬口駅 写真:こぱふぅ
1926年(大正15年)3月に神戸有馬電気鉄道株式会社が設立され、翌年、バス営業と有馬線が開業したのがはじまり。1936年(昭和11年)6月に設立された三木電気鉄道株式会社と、1947年(昭和22年)に合併。1949年(昭和24年)7月に神戸電気鉄道株式会社に社名変更し、神戸証券取引所に株式公開する。
1961年(昭和36年)に京阪神急行電鉄(現・阪急阪神ホールディングス)と事業提携。1988年(昭和63年)4月に神戸電鉄株式会社に社名変更。
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神戸電鉄 1000系
2022年1月15日 新開地駅 写真:こぱふぅ
1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で被災し、本社を神戸市北区に移転する。
2007年(平成19年)4月、ICカード PiTaPaを導入。2015年(平成27年)3月には全国相互利用への対応により、利用可能なIC乗車カードの種類が増えた。
2020年(令和2年)6月に、神戸市交通局より神戸市営地下鉄北神線の運行業務を受託開始。

神戸電鉄の車両は、急峻な勾配に対応できる設計となっていることが特徴だ。また、低速域での高い減速性能・天候変化に強い鋳鉄シューを使用しており、停車の際には独特の音がする。
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神戸電鉄 1000系
2022年1月15日 新開地駅 写真:こぱふぅ
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神戸電鉄 1000系
2021年11月20日 有馬口駅 写真:こぱふぅ
2018年(平成30年)から、鉄道開業90周年事業として「メモリアルトレイン」を運行を実施している。戦後復興期の「スプリンググリーンとシルバーグレー」に塗り直された。
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神戸電鉄 1000系
2021年11月20日 有馬口駅 写真:こぱふぅ
2020年(令和2年)から、前照灯をハロゲンライトからLEDライトへ変更工事を進めている。写真の1151編成は変更工事を行ったもの。
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神戸電鉄 関連
(この項おわり)
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