RoboFormで複数のID・パスワードを一元管理

2008年11月 購入
RoboForm(ロボフォーム)を購入した。1999年(平成11年)にリリースされた、古参のパスワード管理ツールだ。

会員制のサイトで使うパスワードは、サイト毎に異なる文字列にしているのだが、10サイトを超えると覚えきれなくなってきた。そこで、ID・パスワードを管理するためのツールを複数試して、最終的にRoboFormに決めた。
パスワードの使い回しによって、1箇所でパスワードが盗まれると芋づる式に他サイトのアカウントも盗まれるという事件が続いており、この手のパスワード管理ツールの有用性は高い。

シェアウェアであるが、30日の無料使用期間中は全機能が利用でき、それ以降もパスワードを10件だけ管理できる。
現在、いくつかのパッケージがあるが、購入したのは「ロボフォームデスクトップセブン for Windows」と呼ばれている製品で、価格は3,500円だった。(※ライセンス警告については バージョン8 参照)

動作環境

項目 要求用件
OS Windows 7 / 8 / 10
macOS 10.13以上
iOS 8以上
Android 4.1.3以上
Linux (Chrome, Opera, Firefox用スタンドアロン版)
Chrome OS (Chrome用スタンドアロン版)
ブラウザ IE 8~11
Edge
Firefox
Chrome
Opera
最新バージョン 9.5.6(2023年12月05日)

概要

RoboForm
RoboForm をインストールすると常駐し、ブラウザから入力したID・パスワードを自動的に保存する。次にそのサイトにアクセスしたときは、左図のように RoboForm のパネルが自動的に開き、ワンクリックでID・パスワードを入力してくれる。
RoboForm
ID・パスワードの組み合わせだけでなく、たとえばネットバンキングのように、支店名・口座番号・暗証番号のように3つ以上の組み合わせでも、自動保存・自動入力してくれる。

一定時間経過すると、左図のように再びマスターパスワードの入力を求められる。
RoboForm
自動保存されたID・パスワードは、左図のように一覧で見ることができる。

実際のID・パスワード情報は、インストール時に指定したディレクトリに AES 256による暗号化ファイルとして保存されている。マスターパスワードを入力しない限りファイルの中身を見ることはできないので、パソコンを紛失した場合も心配ない。
RoboForm
また、パソコンを引っ越す際も、このディレクトリをコピーするだけで済むので簡単だ。

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などを暗号化されたプロフィールとして登録することができる。
複数のプロフィールが登録できるので、会社とプライベートを分けることもできる。

主要機能一覧

項目 仕様 コメント
パスワード自動保存 ブラウザから入力したID・パスワードを自動的に保存。 IE以外にも、Opera, Firefox, Chromeに対応しているので便利。
パスワードを自動記入 自動保存されたID・パスワードを、そのサイトにアクセスした際に自動記入する。 自動記入したくないサイトも設定できるので安心。
ベーシック認証 ベーシック認証ダイアログにも対応している。  
秘匿メモ帳 ID・パスワード以外にもデータを暗号化したメモ帳として保管することができる。  
暗号化プロフィール 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などを暗号化されたプロフィールとして登録することができる。 複数のプロフィールが登録できるので、会社とプライベートを分けることもできる。
パスワードジェネレータ 1024桁までの安全なランダムパスワードを生成する。  
マスターパスワードによる暗号化 ログイン帳やプロフィールはマスターパスワードにより保護。 一定時間経過するとマスターパスワードを再入力するようになっている。
スタートページ よく使うログインやブックマークをまとめて表示し、素早く複数ページにログインすることができる。  
どこでもロボフォーム RoboFormが用意するクラウドにパスワードファイルをアップロードし、複数のデバイス感でパスワードファイルを共有することができる。 喰らうぞ似パスワードを預けるのが不安なら、「同期しない」を選択することでこの機能をOFFにできる。

バージョン 9

2020年(令和2年)8月24日、バージョン9が正式リリースされた。バージョン8の利用者は、無料でアップデートできる。パスワードファイルも、自動でデータ移行してくれる。
パスワードの入力インターフェースが変わった。

バージョン 8

2016年(平成28年)12月、バージョン8が正式リリースされた。バージョン7の利用者は、無料でアップデートできる。パスワードファイルも、自動でデータ移行してくれる。
クラウドにパスワードファイルを置いて他のデバイスと同期するエブリウェア(別途料金が必要)の利用も可能だが、「同期しない」を選択することで、この機能を利用不可にすることもできる。

インターフェースが上図のようにシンプルになり、最終アクセスや採集変更日時を表示してくれるようになった。
また、セキュリティセンターが用意され、パスワード強度を自動判定してくれるようになった。

Microsoft Edge 対応の拡張機能が用意されているが、これを利用するには、前述のエブリウェアアカウントが必要になる。
RoboForm
2017年(平成29年)5月以降、左図のような警告が出るようになった。
手持ちのライセンスがデスクトップ版で、バージョン8のライセンスはエブリウェア版しかないため、このような警告が出ているようだ。無償試用期間を過ぎても問題なく使用できる。
バージョン8のデスクトップ版ライセンスが早く出ることを期待する。

参考サイト

(この項おわり)
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