SQLiteを用意する

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SQLite は、OracleやSQL Serverといったリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一種だ。RDBMSを動かすための言語「SQL」の標準であるSQL92の機能の多くを備えている。PHP5では、最初から組み込まれている。

SQLiteとは何か

PHPではオープンソースの MySQLやPostgreSQLが利用されることが多いが、SQLite はこれらのRDBMSとは異なり、サーバ環境を必要としない。また、より少ないリソースでも高速に動作することができるので、1台の普通のPCにApache、PHP、SQLiteを常駐させても学習・開発用として十分に機能する。データベースそのものを1つのファイルとして保存するので、バックアップも簡単だ。
PHP5では最初からSQLiteが組み込まれているので、わざわざコンパイルやインストール作業を行う必要はない。設定の確認をするだけで利用できるようになる。

なお、このコーナーはPHP5の利用を前提とする。PHP4による動作は確認していないのでご注意いただきたい。

SQLiteを用意する(Linux編)

SQLiteを使用する際にはPDOとSQLiteのextensionが必要だ。
関数  phpinfo  を実行し、PDOとSQLiteに関わる表示がなければ、apt-getコマンドなどでインストールすること。

sudo apt-get install php5-pdo
sudo apt-get install php5-sqlite

SQLiteを用意する(Windows編)

SQLiteを使用する際にはPDOとSQLiteのDLLが必要だ。まず、PDOのDLLである "php_pdo.dll"、SQLiteのDLLである "php_sqlite.dll" の2つのDLLが、PHPのextフォルダ内に存在することを確認する。

次に、"php.ini" を開き、以下の2行がコメントアウトされていたら、コメントを外し有効にする。

extension=php_pdo.dll
extension=php_sqlite.dll



最後にApache再起動すれば、PHPからSQLiteが利用できるようになる。
念のため、関数  phpinfo  を実行し、PDOとSQLiteに関わる表示があることを確認しておこう。

参考サイト

(この項おわり)
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