夏休み、子供の夜更かしに注意

楽しい夏休み。海や山で遊んだり、旅行に出かけたりして、子供が寝るのも、朝起きるのも遅くなりがちになる。しかし、夜更かしは睡眠不足を招き、食事が取れなくなるなど日常生活に問題が生じることも。専門家は「夏休みもきちんと睡眠をとってほしい」と呼びかけている。
OECDが発表した報告書「https://www.oecd.org/content/dam/oecd/it/publications/reports/2009/10/government-at-a-glance-2009_g1ghacd9/9789264091405-it.pdf:title=図表でみる社会2009]」によると、18カ国中、最も1日当たりの睡眠時間が長いのは、フランスで530分。日本は、韓国に次いで2番目に短く、470分だった。
産経新聞,2010年8月3日より
睡眠障害では自殺の危険が28倍
睡眠障害の人は自殺する危険性が通常より28倍も高いことが、厚生労働省研究班の調査で明らかになった。
通常より危険性が高いタイプと倍率は以下の通り。

通常より危険性が高いタイプと倍率は以下の通り。

睡眠障害 | 28倍 |
飲酒行動に問題 | 3倍 |
うつ病などの気分障害 | 6倍 |
死に関する発言をした人 | 4倍 |
不注意や無謀な行為のあった人 | 35倍 |
読売新聞,2010年3月17日より
昼寝の効用
アメリカ科学振興協会(AAAS)の年次総会で、視覚学習効果などを比較したところ、1時間半の昼寝は1晩分の睡眠に等しい効果を示した。
また、眠気を紛らわすために濃いダブルエスプレッソを飲んでも、20分の昼寝の効果にはかなわないということも分かった。

さらに、1日あたりの睡眠時間が7時間以下の10代の若者は、よりドラッグに手を出しやすいうえ、まわりの友人や兄弟にも睡眠不足とドラッグ使用が広がりやすいという観察が報告された。
また、眠気を紛らわすために濃いダブルエスプレッソを飲んでも、20分の昼寝の効果にはかなわないということも分かった。

さらに、1日あたりの睡眠時間が7時間以下の10代の若者は、よりドラッグに手を出しやすいうえ、まわりの友人や兄弟にも睡眠不足とドラッグ使用が広がりやすいという観察が報告された。
うつ病と就寝時間
就寝時間が遅い若者はうつ病になるリスクが高いとする論文が、アメリカで発表された。

1万5千人あまりの高校生と大学生を対象に調査を行い、日常的に深夜0時より遅く就寝しているグループは、午後10時までに就寝するグループに比べ、うつ病になるリスクが24%、自殺を考えるようになるリスクが約20%高かった。
また、睡眠時間が5時間以下の若者はうつ病になる割合が71%、自殺を考えるようになる割合が48%も高かったという。

1万5千人あまりの高校生と大学生を対象に調査を行い、日常的に深夜0時より遅く就寝しているグループは、午後10時までに就寝するグループに比べ、うつ病になるリスクが24%、自殺を考えるようになるリスクが約20%高かった。
また、睡眠時間が5時間以下の若者はうつ病になる割合が71%、自殺を考えるようになる割合が48%も高かったという。
(この項おわり)