熱中症にご用心

2012年8月16日 更新
暑い
熱中症というと高熱が出るイメージがあるが、実は体から水分が失われる脱水が最初に起きる病気です。最初は脱水の自覚症状がなく、専門家は「かくれ脱水」と呼んで注意を呼びかけています。→STOP熱中症「かくれ脱水」JOURNAL
熱中症で病院に搬送された人が、2010年(平成22年)5月31日から9月12日までの間で、全国で5万4,386人に上ることが、総務省消防庁のまとめで分かった。病院に搬送されたあとに死亡が確認された人は170人となった。
年齢別では65歳以上の高齢者が46.5%を占めている。
共同通信,2010年9月14日より
東京23区内で最近、熱中症で死亡した人の少なくとも4分の1は、気温が高い日中ではなく、夜間に亡くなっていたことがわかった。
都は、熱帯夜にエアコンなどを使わず、水分が不足した状態で寝ていると、体温調節が難しくなることが原因とみて、就寝前の水分補給や室温管理を呼びかけている。
朝日新聞,2010年8月13日より

東京の熱帯夜、観測史上最多

気象庁によると、東京都心で8月31日、最低気温が25度以上となる「熱帯夜」の日数が今年48日目を記録し、1994年(平成6年)を抜いて、観測史上の最多記録を更新した。
朝日新聞,2010年9月1日より

スーパー猛暑メール

ウェザーニュースは、ユーザーの住んでいる地域で気温が37度に達する恐れのある場合に、事前で携帯電話にメールで知らせる「スーパー猛暑メール」の配信を始めた。

熱中症の予防

1.体調を整える


睡眠不足や風邪ぎみなど、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控えよう。

2.服装に注意


通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶろう。

3.こまめに水分補給


「のどが渇いた」と感じたときには、すでにかなりの水分不足になっていることが多いもの。定期的に少しずつ水分を補給しよう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考えると、0.1%程度の塩水もしくはスポーツドリンクを飲むのがオススメだ。

4.年齢も考慮に入れて


体内の機能が発育途中の子どもや、体力が衰えはじめた高齢者は熱中症になりやすい。年齢を意識して、予防を心がけることも大切だ。

熱中症になってしまったら

  • 涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動する
  • 衣類をゆるめて休む
  • 体を冷やす‥‥氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てる。氷や冷たい水がない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やす。
  • 水分を補給する‥‥ このとき、水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要がある。0.1%くらいの塩水か、スポーツドリンクを少しずつ何回にも分けて補給しよう。

熱中症予防に塩分高め「熱中カリカリ梅」

熱中カリカリ梅
熱中カリカリ梅」を製造する前橋市の赤城フーズに注文が殺到。
カリッとした固い歯ごたえの同社の従来品の梅漬け「カリカリ梅」よりも、塩分を高めにしたのが特徴。熱中症予防に、と2009年(平成21年)4月に商品化した。
暑さが厳しい今年4~6月の売り上げは、昨年の約5倍という。
朝日新聞,2010年8月1日より

参考サイト

参考書籍

表紙 熱中症を防ごう 熱中症予防対策の基本
著者 堀江正知
出版社 中央労働災害防止協会
サイズ 単行本
発売日 2009年07月
価格 1,320円(税込)
ISBN 9784805912478
熱中症を防ぐために、その危険性、発生原因、症状、予防方法、救急措置等の基本的かつ必須の知識や技術について解説する。
 

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(この項おわり)
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