スマホ老眼を放置すると本当の老眼に

2017年6月4日 更新

スマホ老眼とは

スマホ老眼
20代、30代の若い人たちの間で、「手元が見えにくい」「夕方になると見づらい」などといった老眼のような症状が増えている。スマートフォンなどを長時間見ることで起きる「スマホ老眼」と呼ばれる症状だ。
至近距離でスマートフォンを見続けることにより、眼のピント調節を行う毛様体筋が凝り固まって、遠くにピントが合わなくなってしまう状態で、加齢による老眼とは異なり、症状は一時的なことが多く、疲れの度合いによって視力が安定しない。

眼のピント調節

眼は、カメラのレンズにあたる水晶体の厚さを調節し、ピントを合わせを行っている。この調節にかかわっているのが毛様体筋 (もうようたい) という筋肉で、水晶体を引っ張ったり緩めたりする。遠くを見るときは、毛様体筋が緩まり、水晶体を薄くしてピントを合わせる。一方、近くを見るときは、毛様体筋が緊張(収縮)して水晶体を膨らませてピントを合わせる。
スマートフォンを見続けると、毛様体筋はずっと緊張していることになり、筋肉疲労を起こしてしまう。

スマホ老眼の症状

スマホ老眼
  • 遠くは見えるのに、近くの文字がぼやけてみえる
  • 目の焦点が合いづらい
  • 目の疲れ、かすみ
  • 肩こり
  • 頭痛


スマホ老眼は一時的なものといっても、放置すると老眼になってしまう。
また、老眼とは違い眼に緊張を強いていることから、ドライアイや、ひどい場合には睡眠障害や自律神経の乱れ、緑内障や加齢後半変性症などを引き起こすこともあり、放置してはいけない。

スマホ老眼の対策

遠くを見る
  • 定期的に休息する‥‥1時間に10~15分休み、遠くを眺める。
  • スマートフォンの画面を40cm以上離す
  • 意識してまばたきをする
  • 疲れを感じたら眼の周囲を温める‥‥毛様体筋の緊張をほぐす。

参考サイト

(この項おわり)
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