PFASとは

2024年6月20日 作成
PFASの構造式
PFASの構造式
摂取すると発がんリスクが高まるという化学物質「PFAS (ピーファス) 」が、全国各地の水道水から検出され問題になっています。

PFASとは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称で、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASの用途
PFASの用途
物質によって様々な性質を持っており、たとえば、熱に強い、水や油を弾く、燃えにくい、汚れを防止するなどが挙げられます。身近なところでは、焦げ付きにくいフライパンの表面処理剤、自動車のコーティング剤、消火剤などに使用されています。
PFASの人体への有害性
有機フッ素化合物は、炭素とフッ素が非常に強い力で結びついており、自然界では分解されず、海や土壌に蓄積することから、永遠の化学物質(Forever Chemicals)と呼ばれます。日本国内でも、水道水に基準値を超える PFAS が検出されるなどの影響が出ています。
PFAS が人体に入ると、ホルモンの働きを阻害すると考えられています。甲状腺疾患や生殖機能の異常、肥満、心疾患、癌などのリスクを高める可能性があるとされていますが、2024年(令和6年)4月時点で因果関係は明らかにされていません

PFAS のうち、PFOS (ピーフォス) (ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA (ピードア) (ペルフルオロオクタン酸)は耐熱性や耐薬品性に優れ、撥水剤や泡消火剤として幅広く使用されていましたが、健康リスクが高いと考えられており、現在国内での使用・製造が原則禁止されています。
2024年(令和6年)4月、厚生労働省は水道水の PFOSPFOA の合計濃度を50ppt(50ng/L)以下とする暫定目標値を設定しました。アメリカでは2023年(令和5年)3月に基準値を厳格化し、PFASPFOA ともに4ppt以下にしました。

国内では各地の水道水から PFAS が検出されていますが、汚染源は特定されていません。東京・多摩地区や沖縄では米軍基地で使われている消火剤が汚染源だと考えられています。岡山県吉備中央町では、水源に放置されていたPFASを吸着した活性炭が詰まった袋が汚染源だと考えられています。

参考サイト

(この項おわり)
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