物質によって様々な性質を持っており、たとえば、熱に強い、水や油を弾く、燃えにくい、汚れを防止するなどが挙げられます。身近なところでは、焦げ付きにくいフライパンの表面処理剤、自動車のコーティング剤、消火剤などに使用されています。
有機フッ素化合物は、炭素とフッ素が非常に強い力で結びついており、自然界では分解されず、海や土壌に蓄積することから、永遠の化学物質(Forever Chemicals)と呼ばれます。日本国内でも、水道水に基準値を超える PFAS が検出されるなどの影響が出ています。
PFAS が人体に入ると、ホルモンの働きを阻害すると考えられています。甲状腺疾患や生殖機能の異常、肥満、心疾患、癌などのリスクを高める可能性があるとされていますが、2024年(令和6年)4月時点で因果関係は明らかにされていません。
PFAS のうち、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は耐熱性や耐薬品性に優れ、撥水剤や泡消火剤として幅広く使用されていましたが、健康リスクが高いと考えられており、現在国内での使用・製造が原則禁止されています。
2024年(令和6年)4月、厚生労働省は水道水の PFOS と PFOA の合計濃度を50ppt(50ng/L)以下とする暫定目標値を設定しました。アメリカでは2023年(令和5年)3月に基準値を厳格化し、PFAS、PFOA ともに4ppt以下にしました。
国内では各地の水道水から PFAS が検出されていますが、汚染源は特定されていません。東京・多摩地区や沖縄では米軍基地で使われている消火剤が汚染源だと考えられています。
岡山県吉備中央町では、2022年度には上水道から 1,400ng/L と、暫定目標値の28倍の PFAS が検出されました。水源に放置されていたPFASを吸着した活性炭が詰まった袋が汚染源だと考えられています。吉備中央町では、2024年(令和6年)11月25日から、全国で初めて公費による血液検査を始めました。
PFAS のうち、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は耐熱性や耐薬品性に優れ、撥水剤や泡消火剤として幅広く使用されていましたが、健康リスクが高いと考えられており、現在国内での使用・製造が原則禁止されています。
2024年(令和6年)4月、厚生労働省は水道水の PFOS と PFOA の合計濃度を50ppt(50ng/L)以下とする暫定目標値を設定しました。アメリカでは2023年(令和5年)3月に基準値を厳格化し、PFAS、PFOA ともに4ppt以下にしました。
国内では各地の水道水から PFAS が検出されていますが、汚染源は特定されていません。東京・多摩地区や沖縄では米軍基地で使われている消火剤が汚染源だと考えられています。
岡山県吉備中央町では、2022年度には上水道から 1,400ng/L と、暫定目標値の28倍の PFAS が検出されました。水源に放置されていたPFASを吸着した活性炭が詰まった袋が汚染源だと考えられています。吉備中央町では、2024年(令和6年)11月25日から、全国で初めて公費による血液検査を始めました。
2020~2023年度の調査では、自治体や水道事業者14か所で暫定目標値を超える PFAS を検出しましたが、水源を切り替えるなどして、現在は目標値を下回っているということです。
参考サイト
- PFASに関する情報:東京都保健医療局
- PFASに対する総合戦略検討専門家会議:環境省
- 円城浄水場有機フッ素化合物等の検出について:岡山県吉備中央町, 2024年(令和6年)4月26日
- 吉備中央町PFAS問題 活性炭管理の会社は危険性知らされず:岡山県吉備中央町, 2024年(令和6年)6月12日
- あなたの町の水道水は?PFAS検出状況 全国マップ:NHK, 2024年6月12日
- 高濃度PFASを検出、岡山・吉備中央町が住民の血液検査を開始…公費で実施は全国初:読売新聞, 2024年11月25日
- 水道水のPFAS濃度 過去4年間に14か所で目標値超える 国が調査:NHK, 2024年11月29日
(この項おわり)
PFASとは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称で、1万種類以上の物質があるとされています。