吉祥寺東循環・北西循環
2015年(平成27年)11月、吉祥寺東循環の運行開始から20周年を迎えることを記念し、9月から3月末まで記念ヘッドマークを掲出している。
当時の土屋正忠・武蔵野市長のもとに、ある高齢者から交通の不便を訴える手紙がきっかけで、ムーバスは誕生した。
武蔵野市では、バス路線は五日市街道や吉祥寺通りなどの幹線道路にしかなく、幹線道路から離れた地域で車を持たない住民には交通が不便だった。また、吉祥寺駅の違法駐輪を解消することに莫大な予算をかけていた。
武蔵野市では、バス路線は五日市街道や吉祥寺通りなどの幹線道路にしかなく、幹線道路から離れた地域で車を持たない住民には交通が不便だった。また、吉祥寺駅の違法駐輪を解消することに莫大な予算をかけていた。
これらの問題を解消すべく、ワンコインのコミュニティバスが構想された。
当時の運輸省は、営業路線の運行資格を持たない地方自治体がバス運行に乗り出すことに難色を示していたが、赤字を市が負担する公共事業であることが決め手になり許可が下りたという。
商店街を通るときに音楽を鳴らしながら走るところから、こぱふぅは「ぴーぴーぽん」と呼んでいる。
当時の運輸省は、営業路線の運行資格を持たない地方自治体がバス運行に乗り出すことに難色を示していたが、赤字を市が負担する公共事業であることが決め手になり許可が下りたという。
商店街を通るときに音楽を鳴らしながら走るところから、こぱふぅは「ぴーぴーぽん」と呼んでいる。
吉祥寺駅北口から発着するのは、吉祥寺東循環と北西循環の2系統ある。最初に運行を始めたのは東循環の方である。北西循環は1998年(平成10年)3月に運行開始した。
いずれも関東バスに委託して運行している。
いずれも関東バスに委託して運行している。
営業運転がはじまると、予想以上に乗客が増え、2001年(平成13年)には黒字化を果たした。これには関係者も驚いたという。
東循環や北西循環のプレートはマグネット・プレートだが、付ける位置は適当のようだ。
東循環や北西循環のプレートはマグネット・プレートだが、付ける位置は適当のようだ。
日野・ポンチョのデザイナーは塩野太郎さんで、「シンプルで丸みある親しみやすい外観デザイン」「ユニバーサルデザイン思想の乗降性や室内空間」をコンセプトとしており、2006年度のグッドデザイン賞を受賞した。
三鷹駅北口を起点に24カ所のバス停を循環する路線で、20分おきに発車する。運行は関東バスが担当。車体は日野リエッセだ。
低床車ではないが、乗車口からタラップが出て、道路との段差を埋める。
車内の様子。
境西循環
2004年(平成16年)11月27日、ムーバス5号路線「境西循環」が運行開始した。
武蔵境駅北口を起点に11カ所のバス停を循環する。
運行は小田急バスが担当。
武蔵境駅北口を起点に11カ所のバス停を循環する。
運行は小田急バスが担当。
2007年(平成19年)3月31日から、ムーバスの新路線「三鷹・吉祥寺循環」と「境・三鷹循環」の運行が始まった。三鷹・吉祥寺循環は20分間隔で運転している。
参考書籍
1995年(平成7年)、全国初のコミュニティバスである「ムーバス」を誕生させた、土屋正忠・前武蔵野市長の著作だ。
順調に乗客数をのばすムーバスの現状に加え、武蔵野市の様々な改革を報告する。とくに、大人気のムーバス・チョロQ(我が家でも購入した)の製作裏話は面白かった。
順調に乗客数をのばすムーバスの現状に加え、武蔵野市の様々な改革を報告する。とくに、大人気のムーバス・チョロQ(我が家でも購入した)の製作裏話は面白かった。
(この項おわり)
車両はマイクロバスで、100円で吉祥寺駅まで行けるのが魅力。ただし老人パスや共通バスカードは使えない。