JR東日本 103系は国鉄史上最大の生産数

1963年から1984年にかけて3,447両製造された

鶴見線

鶴見線 103系
2003年2月24日 浜川崎駅 写真:ままぱふぅ
103系電車は、1963年(昭和38年)から1984年にかけて3,447両製造された国鉄史上最大の生産数を誇る電車である。首都圏の103系電車は、2006年(平成18年)3月17日に引退した。

1960年(昭和35年)、中央線用に導入された101系が山手線に転用されたのだが、駅間距離が短く発信・停止が多い山手線では使い勝手が悪く、山手線用に103系が開発されることになった。
山手線への導入を皮切りに通勤用標準車両とし大量に生産され、1970~1980年代の東京・大阪の通勤輸送を支えてきた。われわれの世代は、通学車両としてお世話になった。まだ冷房車両が無かった時代のことである。103系は、高速性能を犠牲にして加速性能を重視しているため、じつは、中央線特別快速区間などでは不向きであった。それでも国鉄の標準車両として導入が続けられた。
103系は、時速90キロ以上を出すと大きな騒音を発し、物理的限界速度である時速100キロでは悲鳴に近い高音を発生する。埼京線や京葉線など高速運転を行う路線では、沿線で103系の騒音が問題になった。1990年代後半から廃車がはじまり、2006年(平成18年)3月現在、鶴見線103系は休車状態になっている。常磐線では最後まで活躍しているが、2006年(平成18年)3月17日に引退することに決まった。鶴見線の車両も同じ時期に引退するという。103系の車両色は、国鉄時代のラインカラーに基づいて塗り分けられている。鶴見線は、カナリアイエロー(黄5号) である。
鶴見線と同色のラインカラーは、中央・総武緩行線、旧・赤羽線、南武線、福知山線(JR宝塚線)である。鶴見線は、鶴見駅~扇町駅の本線、浅野駅~海芝浦駅の海芝浦支線、武蔵白石駅~大川駅の大川支線の3本からなる複雑な路線である。これ以外に、貨物路線が3本ある。

京葉線

京葉線 103系
2000年12月10日 東京駅 写真:パパぱふぅ
幕張メッセやディズニーランドへ行くときに京葉線を利用するが、このホームは東京駅ではない、絶対に! だって、“本当の”東京駅から何百メートルも離れているんだもの。

八高線

八高線 103系
2000年10月7日 八王子駅 写真:パパぱふぅ
電化された八高線の車両はモハ72系の改造車です。(情報感謝>CHIP様)
扉に取っ手が付いているところが八高線らしい。
103系 関連
(この項おわり)
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