今日の話は聞いても儲けにはつながらない

小柴昌俊

発言者

  小柴昌俊 (こしば まさとし) 小柴昌俊
  宇宙物理学者、東京大学名誉教授、2002年ノーベル物理学賞受賞
   
  2002年11月11日

場面

今日お話するのはニュートリノ天体物理学の誕生という題を一応付けましはたが、今日の話は聞いても決して儲けにはつながりません。それだけははっきり断言できるわけです。(17 ページ)
表紙 ようこそニュートリノ天体物理学
著者 小柴昌俊
出版社 海鳴社
サイズ 単行本
発売日 2002年11月
価格 561円(税込)
rakuten
ISBN 9784875252115
 

コメント

何でも、成績のため、ビジネスのため、というのは良くないと思う。

天文学は、俗世間の役に立たないことを研究している学問であるが、その中でも特に浮世離れしているのが小柴博士である。
ノーベル賞を受賞できたのは、たまたまカミオカンデを始動した直後に超新星爆発が起きたという幸運に恵まれたからである。だが、その幸運を捕らえることができたのは、実験屋としての弛まぬ努力だったと言える。

成績のためでもなく、ビジネスのためでもなく、にもかかわらず毎日努力できるというのは、とても素晴らしいことだと思う。

発言者による著作物

表紙 ニュートリノ天体物理学入門
著者 小柴昌俊
出版社 講談社
サイズ 新書
発売日 2002年11月20日
価格 972円(税込)
rakuten
ISBN 9784062573948
あらゆる物質を通り抜けてしまう不思議な粒子ニュートリノを観測することによって、いままで見えなかった宇宙の奥の奥まで見ることができるようになった。宇宙誕生の1秒後の姿からミッシングマスの正体まで、知られざる宇宙の実像が浮き彫りにされる。
 
表紙 物理屋になりたかったんだよ―ノーベル物理学賞への軌跡
著者 小柴昌俊
出版社 朝日新聞出版
サイズ 全集・双書
発売日 2002年12月
価格 1,080円(税込)
rakuten
ISBN 9784022598196
小児麻痺を克服して、苦学しながら一高・東大と進み、ほとんどビリに近い成績で卒業した著者が、実験家として大成するまで。「国民の血税を使って宝くじを買うみたいなプロジェクトはだめだ」「共同研究はだれかが本気になって責任をとる形をとらないとうまくいかない」など、著者の、長期的な見取り図を描く先見性、強力なリーダーシップ、キーパースンを見極める洞察力などが、あますところなく語られている。朝永振一郎をはじめ、元共産党副委員長の上田耕一郎、作家・遠藤周作、音楽評論家・遠山一行と、夫人でピアニストの遠山慶子などとの多彩な交友とエピソードも紹介。
 
表紙 やれば、できる。
著者 小柴昌俊
出版社 新潮社
サイズ 文庫
発売日 2004年08月01日
価格 390円(税込)
rakuten
ISBN 9784101070216
中学1年で小児マヒ、音楽家と陸軍幼年学校入学の夢挫折。猛勉の末入学した物理学科の成績ビリ、でもアメリカ留学の夢を勝ち取る。カミオカンデ建設の際には腕力・ウラワザの限りを尽くして、予算獲得に奔走-ノーベル物理学賞受賞も凄いけど、小柴センセイのこれまでの人生はもっと凄い。いまや伝説の東大卒業式の祝辞と、大学卒業時の成績表を収録。
 
表紙 心に夢のタマゴを持とう
著者 小柴昌俊
出版社 講談社
サイズ 文庫
発売日 2002年11月
価格 432円(税込)
rakuten
ISBN 9784062736336
ノーベル賞を受賞した物理学者が、自らの学問のあゆみを振り返り、母校の後輩たちに温かく語りかける珠玉の講演録。
 
(この項おわり)
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