発言者
岡野雅行 (おかの まさゆき) | ||
岡野工業株式会社・代表社員 | ||
2003年2月5日 |
場面
だから特許は大会社との連名で取るのが一番いい。開発者と申請者という立場で特許を取るんだ。大会社が相手ならば、他企業も黙って特許の技術を使おうということはなくなり、ちゃんと特許を買おうということになる。 それも、俺のこれまでの人生で学んだことだったんだ。何度か自分で裁判をしたことがあるが、どんなにこちらが正しくても裁判ではなかなか勝てない。 大企業には顧問の弁護士団がいるから勝てっこないんだよ。 長い時間がかかったうえに負けるというえらい目にあったこともある。現在、うちの会社では十数個の特許を持っているけど、それ以来、大企業のメーカーと共同で特許を取ることにしている。(17ページ)
コメント
岡野雅行さんは、「誰にもできない仕事をする」をモットーに、向島で社員 6 人の町工場を経営する。携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池のケースをつくったことで有名になり、その後、穴の直径が 60 ミクロンの“刺しても痛くない”注射針を開発。
単なる職人かと思いきや、この言葉から、なかなかの商売人であることが分かる。
会社を立ち上げた父親は職人気質であったようだが、家族と社員を食わせていくには手段を選んではいられないという心意気が伝わってくる。
単なる職人かと思いきや、この言葉から、なかなかの商売人であることが分かる。
会社を立ち上げた父親は職人気質であったようだが、家族と社員を食わせていくには手段を選んではいられないという心意気が伝わってくる。
発言者による著作物
メシが食いたければ好きなことをやれ! | |||
著者 | 岡野雅行 | ||
出版社 | こう書房 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2008年09月 | ||
価格 | 1,540円(税込) | ||
ISBN | 9784769609834 | ||
「痛くない注射針」をはじめノーベル賞ものの製品を発明・開発しつづける“世界一の職人”岡野雅行の、若い人たちの悩み・疑問に答える構成の最新刊が満を持して登場!人間関係のキモ、働くことの意味、常識の外に見えるもの、知恵とお金儲け、世渡り力、社会人になる前の経験…などについて、縦横無尽・融通無碍、愉快痛快の「岡野節」が冴える。 | |||
人生は勉強より「世渡り力」だ! | |||
著者 | 岡野雅行 | ||
出版社 | 青春出版社 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2014年08月01日頃 | ||
価格 | 1,540円(税込) | ||
ISBN | 9784413039239 | ||
“頭がいい”と“仕事ができる”は違うぞ!“世界一の職人”が教える、腕を生かす人づきあいの極意。 | |||
(この項おわり)