利用者は常に思考停止を欲求する

岡嶋裕史

発言者

  岡嶋裕史 (おかじま・ゆうし) 岡嶋裕史
 
   
  2006年5月20日

場面

「数式を使わないデータマイニング入門」(岡嶋裕史=著、光文社、ISBN:4334033555)187ページより。

コメント

原文では「何も考えなくても得られる安全と、自ら何か行動しなければ得られない安全の2種類があれば、前者の方が楽で心地いい。つまり、自らは何も考えなくても自分を守ってくれるシステムが求められ、そのニーズに応じて社会システムや情報システムが作られていく」と続く。

システムを構築していて同じことは感じるのだが、これはヒトの危険な性質である。衆愚という悪い方向に走ることがあるからだ。

発言者による著作物

表紙 数式を使わないデータマイニング入門
著者 岡嶋裕史
出版社 光文社
サイズ 新書
発売日 2006年05月
価格 770円(税込)
ISBN 9784334033552
グーグル、アマゾンーWeb2.0時代に必須の技術を、本質から理解する。
 
表紙 暗証番号はなぜ4桁なのか?
著者 岡嶋裕史
出版社 光文社
サイズ 新書
発売日 2005年09月
価格 770円(税込)
ISBN 9784334033231
相次ぐ盗難キャッシュカードによる現金引き出し事件。銀行か利用者か、その責任の所在をめぐっての議論がかまびすしい。一方、カードと暗証番号の組み合わせによる「識別」「認証」システムの脆弱性自体も問われ、ICカードやバイオメトリクス(生体認証)など、新セキュリティシステムへの期待が高まっている。しかし、新技術によってカード犯罪はなくせるのか?そもそも問題の本質はどこにあるのか?重要なのは、問題の本質を知り、生活の様々な局面で応用を利かせられる能力を身につけることだ。それが、多くのセキュリティ事故を未然に防ぐ力になるはずだ。
 
表紙 ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで
著者 岡嶋裕史
出版社 PHP研究所
サイズ 新書
発売日 2012年10月17日頃
価格 836円(税込)
ISBN 9784569804965
電子メール、フェイスブック、ツイッター、スマートフォン…コミュニケーション革命の裏側で、個人情報のダダ洩れが始まっている。覗かれ、お金が引き出されるだけではすまない。会社や政府の情報が盗まれ、巨額な訴訟騒動や社会問題にまで発展している。ある国の原子力施設が運転の停止に追い込まれたことも。さらに怖いことは、いまもハッキングは起きていて、いつ大きな事件に発展するか分からないことだ。私たちのパソコンがいつの間にか、こうした犯罪の「手先」に使われているとしたら…この本は、そうしたハッカーの巧妙な手法をゼロから解説する。
 
(この項おわり)
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