発言者
南淵明宏 (なぶち・あきひろ) |
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大和成和病院・心臓病センター長、心臓外科医 | ||
2007年2月2日 |
場面
日本経済新聞のインタビューに応え、医者の技量について「選別、排除は必要です」と応えている。「プロ野球が高いレベルを維持できるのは、100人なろうと思っても1人しかなれないから」という例を挙げ、プロたる医師にも選別が必要と説く。
コメント
機会の平等を奪うような差別はいけないが、私も、いったんプロになったからには「選別」は必要だと感じる。とくに技術の世界においては、十分な技量のない者がトップに立つことは、組織として不健康であるばかりではなく、お客様に対して良いサービスを提供できなくなる。

たとえば、われわれITの世界で、汎用機の世界しか知らない者がリーダーシップをとったら、まともなシステムはできないだろう。セキュリティ対策も、ユーザー・インターフェースに対する心遣いも無い、ただ“動けばいい”というようなシステムになりかねない。
技量がない者は、現場から「排除」され、管理職としての仕事に没頭していただきたい。さらに、管理する技量もない者は、自分の技量が活かせる業界に転出していただきたい。

たとえば、われわれITの世界で、汎用機の世界しか知らない者がリーダーシップをとったら、まともなシステムはできないだろう。セキュリティ対策も、ユーザー・インターフェースに対する心遣いも無い、ただ“動けばいい”というようなシステムになりかねない。
技量がない者は、現場から「排除」され、管理職としての仕事に没頭していただきたい。さらに、管理する技量もない者は、自分の技量が活かせる業界に転出していただきたい。
(この項おわり)