普通の人がなってはいけないのが総理大臣

水町重範

発言者

  水町重範 (みずまち・しげのり) 水町重範
  水町クリニック院長
   
  2007年9月5日

場面

普通の人がなってはいけないのが総理大臣です。総理になる人は、自分の命は国民のものであり、国民一人の死はすべて自分の責任につながるという、それだけの覚悟と自他共に許した資質を持たなくてはならないのでしょう。 大いなる野望を持って総理を目ざす人であれば、政治屋ではなく政治家であるべきで、同時に哲学者であってもらいたいと思います。背伸びをして総理になれば、そこまでが精一杯です。(5ページより)
総理の随行医」(水町重範/大和書房/2007年09月)

コメント

職業選択の自由というが、選択するのは自由だが、選択したからには責任を果たしてほしいものである。

先日辞任した安部晋三総理大臣が、父親の秘書を務めていた時代の回想が描かれている。その描写を読む限り、安部氏は「普通の人」であったようだ。
一方、小泉前総理については

中曽根氏に「代議士をやめろ」と言いに行った小泉さんという人はものすごい。普通の神経は持ち合わせていないのか、自分が最低のところに落ちても平気な人なのだろう。ある種、失うもののない人の強みを感じる。(125ページ)


と述べている。こちらは「普通の人」ではなかったようだ。
(この項おわり)
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