air defense identification zone

防空識別圏

意味

日本の防空識別圏
防空識別圏。ADIZ と略記する。

防空識別圏とは、領空侵犯を防ぐため、各国がそれぞれ独自に領空のさらに外側に定めている空域のことである。領空に近づくより早い段階で「国籍不明機」を確認し、無線で呼びかけるなどして国籍を識別したり、飛行の目的を確かめたりするために用いられている。
防空識別圏内を飛行する際は、飛行計画を航空管制機関に提出することが義務づけられている。防空識別圏内で飛行する場合は常時レーダーサイトに監視されており、121.5MHzまたは243MHzの航空無線に応答できるよう取り決められている。
国籍不明のままさらに接近を続ければ、戦闘機によるスクランブル=緊急発進を行い、無線などによる警告を行う。
ただ、航空各社の国際線のように、飛行計画書などで国籍や目的地を明らかにしながら飛行している民間機は、通常スクランブルの対象にはならない。

自衛隊は日本の周囲に防空識別圏を設定しており、東シナ海では日中中間線より中国側に張り出している。
一方で、中国が今回発表した防空識別圏も日中中間線より日本側に張り出しており、双方のエリアが重なり合っている。

例文

China set up an air defense identification zone that overlaps Japan's over the East China Sea.
中国は、東シナ海上空に日本のものと重複する防空識別圏を設定した。

参考サイト

(この項おわり)
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