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市民科学者として生きる | ||
著者 | 高木 仁三郎 | ||
出版社 | 岩波書店 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 1999年09月20日頃 | ||
価格 | 902円(税込) | ||
ISBN | 9784004306313 |
反原発というのは、何かに反対したいという欲求でなく、よりよく生きたいという意欲と希望の表現である。(222ページ)
レビュー

著者の高木仁三郎さんは、1997年、環境・平和・人権の分野に貢献した人物に贈られるライト・ライブリフッド賞(RLA)を受賞した。在野で反核運動を続けており、がんと闘いながら執筆されたのが本書である。2000年10月8日、大腸がんで死去。62歳だった。

著者はこう回想する。「とくに仕事が面白く成果が上がってくると、実験に熱中し、放射能など怖がっていられないという気持ちになっていく。―(中略)―2,3年もした頃には、研究を手伝ってもらった若い助手の人に、『少しぐらい放射能をおそれていては一人前になれないぞ』などと言うようになっていた」。

著者はこう回想する。「とくに仕事が面白く成果が上がってくると、実験に熱中し、放射能など怖がっていられないという気持ちになっていく。―(中略)―2,3年もした頃には、研究を手伝ってもらった若い助手の人に、『少しぐらい放射能をおそれていては一人前になれないぞ』などと言うようになっていた」。
原子力の専門家をして放射能に無関心にさせるほど研究は大切なのか、仕事は大切なのか。考えさせられる。
(2001年6月16日 読了)
参考サイト
- 市民科学者として生きる:岩波新書
(この項おわり)