MP3Gain で MP3ファイルの音量一括調整

2005年9月 入手
MP3Gain
種別 ユーティリティ
価格 (無償:オープンソース)
動作環境 Windows
製作者 Glen Sawyer
公式サイト https://mp3gain.sourceforge.net/(閉鎖)

目次

概要

MP3Gain は、MP3ファイルを分析し、音質劣化をさせずに指定した音量に一括変更するためのフリーソフトだ。2005年(平成17年)1月現在、最新バージョンは1.2.5である。

リッピングしたりダウンロード購入したMP3ファイルの音量は一定ではない。これをプレイヤーに転送すると、曲によって音が小さくなったり大きくなったりしてしまい、聴きづらい。そこで、MP3ファイルを保管する前に、MP3Gain を使って音量の一定化をはかっている。

MP3Gain は、ピーク値を基準とする単純なノーマライズ処理ではなく、MP3ファイルの音が人間の耳にどれくらいの大きさで聞こえるのかを統計的分析によって分析している。
また、再エンコードするわけでは無いので、高速かつオリジナルファイルを劣化させずに音量を一定化してくれる。

使い方

インストール途中の「Choose Components」という画面で、「Language files」ツリーを展開 → 「Japanese」にチェックを入れておく。起動後、メニューバー上の「Language」から「Japanese」を選択することで、UIが日本語表示になる。
M4A / MP4 に対応させるには、「AACGain」というソフトの導入が必要になる。

音量調整を行いたいMP3ファイルやフォルダを画面中央のリストにドラッグ&ドロップする。
トラックゲインを行う場合は、メニューバー上の「分析」から「トラック分析」を選択する。アルバムゲインを行う場合は、「分析」から「アルバム分析」を選択する。音量分析処理が開始されるので、しばらく待つ。
続いて、メニューバー上の「ゲインの変更」から「トラックゲインの適用」または「アルバムゲインの適用」を選択することで、音量の最適化処理が実行される。
処理内容を元に戻したい時は、メニューバー上の「ゲインの変更」から「Undo Gain changes」を選択する。

デフォルトではゲインが 89.0dBとなっているが、この音量レベルだとほとんどのMP3でクリッピング(ガリガリという耳障りな音)が発生しないためである。経験上、89~96dbの間が適当だと感じる。

MSCOMCTL.OCX エラー

Windows 10以降でインストールすると、SCOMCTL.OCX エラー が起きる。Visual Basic6.0に含まれるActiveXコントロールがないためだ。
そこで、Microsoftが提供するVisual Basic6.0 Common Controlsをインストールする。Microsoft Visual Basic 6.0 コモン コントロールからダウンロードしたファイルを実行する。環境によってはユーザーアカウント制御(UAC)によってうまくインストールできないので、アーカイバによって手動で解凍し、OCXファイルを "C:Windows\System32" または "C:\Windows\SysWOW64" にコピーする。
そして、MP3GAIN を再インストールする。
(この項おわり)
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