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超バカの壁 | ||
著者 | 養老 孟司 | ||
出版社 | 新潮社 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2006年01月17日頃 | ||
価格 | 836円(税込) | ||
ISBN | 9784106101496 |
他人に認めてほしい。だからわざわざ主張をするのです。それは確信のなさの裏返しでしょう。自己を確立するというけれども、確立するまでもなく自己は初めからあるのです。もしもそれをわざわざ確立したいという人がいるとすれば、確立したいのは実は自己ではなくて、社会的地位なのではないでしょうか。(32ページ)
概要

「バカの壁」「死の壁」に続く、養老孟司先生のベストセラー本である。それにしても、何でそんなに売れるのか、私には理解できない。

「相談をするときに、具体的な答を期待する人がある。それはおかしい。」(3ページ)――その通りである。「仕事は自分に合っていなくて当たり前です。」(19ページ)――当たり前である。「もしも中立派がいうところの無宗教の墓地を作ったら、その管理もすべて国がやるということになる。―(中略)―名前こそ「○○教」となっていなくても、実際には国が新しく宗教を作ったのと同じことになります。」(113ページ)――私も同じ解釈である。

「相談をするときに、具体的な答を期待する人がある。それはおかしい。」(3ページ)――その通りである。「仕事は自分に合っていなくて当たり前です。」(19ページ)――当たり前である。「もしも中立派がいうところの無宗教の墓地を作ったら、その管理もすべて国がやるということになる。―(中略)―名前こそ「○○教」となっていなくても、実際には国が新しく宗教を作ったのと同じことになります。」(113ページ)――私も同じ解釈である。
本書に書いてあることは、私にとっては至極当たり前のことで、買ってまで読むほどのものではない。(実際、図書館で借りて読んだだけである)
もし、この本を読んで“目から鱗”の人が多いようだったら、日本は遠からず滅ぶであろう。もし、この本を読んで「俺も養老先生と同じ考えだ」と感じる人がいたとしたら、あまりにも情けない。もっと自分に自信を持てと言いたい。

ということで、この本が売れれば売れるほど、養老先生の悩みが増えるのではないかと思うのであった。
もし、この本を読んで“目から鱗”の人が多いようだったら、日本は遠からず滅ぶであろう。もし、この本を読んで「俺も養老先生と同じ考えだ」と感じる人がいたとしたら、あまりにも情けない。もっと自分に自信を持てと言いたい。

ということで、この本が売れれば売れるほど、養老先生の悩みが増えるのではないかと思うのであった。
(2006年5月1日 読了)
(この項おわり)