『女子フィギュアスケート』――選手の矜持、プロの矜持

八木沼純子=著
表紙 女子フィギュアスケート
著者 八木沼純子
出版社 角川書店
サイズ 新書
発売日 2006年01月
価格 796円(税込)
ISBN 9784047100275
プロ・スケーターになることを決意したとき、師でもあり、大先輩でもある福原コーチに最初にアドバイスされたのが、「決して自己満足で終わってはいけない」ということだった。(139ページ)

概要

冬季オリンピックのイラスト「フィギュアスケート」
本書は、トリノ五輪で女子フィギュアスケートの荒川静香選手が金メダルを獲得する前に発刊された、カルガリー五輪に出場した八木沼純子さんの著作である。
フィギュアの複雑な採点ルールや選手の生活など実体験を元に書かれており、選手の隠れた努力を知ることができる。

また、「光熱費の安い他国では、リンクだけを冷やして観客席は暖めている施設も多い」とのことで、「リンク・サイドを快適にすれば、日本のリンクにももっと多くの観客を集めることができるだろうと思う」(166ページ)という提案もある。現場を体験した人ならではの視点だ。
(2006年5月29日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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