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医師アタマ~医師と患者はなぜすれ違うのか? | ||
著者 | 尾藤誠司 | ||
出版社 | 医学書院 | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2007年03月 | ||
価格 | 2,420円(税込) | ||
ISBN | 9784260004046 |
論理は常に事実によって修正されるが、論理によって事実が修正されることはない。事実は変えられない。変えることができるのは論理だけである。(20ページ)
概要

「医師アタマ」とは――自然科学としての医学に依拠する医師特有の思考過程・医療に関して、医師の頭の中では、明確でせいぜいとした世界が構築されている(冒頭より)――うまいネーミングである。
近年、医師と患者のコミュニケーション・ギャップが広がり、患者による医療訴訟が増え、医師の現場逃避による「医療崩壊」がはじまった。本書は、医師と患者の思考の違いを、7人の現役医師が論じる。
近年、医師と患者のコミュニケーション・ギャップが広がり、患者による医療訴訟が増え、医師の現場逃避による「医療崩壊」がはじまった。本書は、医師と患者の思考の違いを、7人の現役医師が論じる。
身の回りを見てみると、情報の洪水の中で目標を見失い、すべての選択と決断をプロフェッショナルである医師に求めようとする患者がいるのも事実であり、この多様性を理解できないまま一元論の中で仕事をしている医師がいるのも事実である。
これは医療に限ったことではない。

医療よりはるかに進歩の早いIT社会の中で、顧客はITプロたる我々にすべてを任せようとする。だが、事業モデルそれ自身をもアウトソーシングにしていいのだろうか。
一方、我々IT屋はどうかというと、要件定義・設計・製造・試験という旧態依然とした開発によってシステムを納品しようとする。
ここにもまた、顧客とのコミュニケーション・ギャップが広がってしまった業界がある。
これは医療に限ったことではない。

医療よりはるかに進歩の早いIT社会の中で、顧客はITプロたる我々にすべてを任せようとする。だが、事業モデルそれ自身をもアウトソーシングにしていいのだろうか。
一方、我々IT屋はどうかというと、要件定義・設計・製造・試験という旧態依然とした開発によってシステムを納品しようとする。
ここにもまた、顧客とのコミュニケーション・ギャップが広がってしまった業界がある。
(2008年3月26日 読了)
参考サイト
- 医師アタマ~医師と患者はなぜすれ違うのか?:医学書院
- 『医師の心を開く「対話力」』:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)