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女はなぜ土俵にあがれないのか | ||
著者 | 内館牧子 | ||
出版社 | 幻冬舎 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2006年11月 | ||
価格 | 858円(税込) | ||
ISBN | 9784344980020 |
大相撲における女人禁制は、1699年の土俵成立から、国技になった1909年あたりに固まったようだと私は考えている。(59ページ)
概要

横綱・朝青龍のモンゴル帰国騒動で、本書の著者である内館牧子さんが「朝青龍の天敵」などとの報道がなされたので、興味をもって読んでみた。

内館さんは、歴史的経緯から「女はなぜ土俵にあがれないのか」の理由を理解しているようであるが、本書を読む限り、万人に対する説得力は無いように感じた。というのは、歴史的事実に対する取材が甘く、著者が「思う」「考える」という形で締めくくっている部分が多いからだ。もともと放送作家の方なので、それはそれで仕方ないと思うが‥‥。

内館さんは、歴史的経緯から「女はなぜ土俵にあがれないのか」の理由を理解しているようであるが、本書を読む限り、万人に対する説得力は無いように感じた。というのは、歴史的事実に対する取材が甘く、著者が「思う」「考える」という形で締めくくっている部分が多いからだ。もともと放送作家の方なので、それはそれで仕方ないと思うが‥‥。
ただ残念なのが、せっかく本書のように分析しておきながら、朝青龍問題でほとんど言及しなかったことである。おそらく、彼女は相撲が安易に「グローバルスタンダード」化することにたいして懸念を表面していたのであり、それならば、そのように意見を述べれば良かったと思うのである。
(2008年4月28日 読了)
参考サイト
- 女はなぜ土俵にあがれないのか:幻冬舎
(この項おわり)