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貧乏人は医者にかかるな! | ||
著者 | 永田宏 | ||
出版社 | 集英社 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2007年10月22日頃 | ||
価格 | 726円(税込) | ||
ISBN | 9784087204131 |
国民医療費は医師一人当たりに換算すると、年間約1億円である。政府はこの水準を断固として維持するつもりだから、2025年においても、約1億円だ。(182ページ)
概要

わが国の医師数は絶対的に足りない。このままでいくと医療保険制度は破綻し、「貧乏人は医者にかかるな」という状況になりかねない――これが本書の主旨である。

前半では、厚生労働省が定める病院の人員配置標準に基づき、現在の医師数が不足していることを論理的に証明している。また、国がいうほど医療費が増えることがないということも計算で証明する。

前半では、厚生労働省が定める病院の人員配置標準に基づき、現在の医師数が不足していることを論理的に証明している。また、国がいうほど医療費が増えることがないということも計算で証明する。
本書を読むと医療崩壊問題の本質が分かる。では、どうしたらいいか――残念ながら、本書は明確な解決策を示していない。
それが本書の役目でないことは理解できるが、世の中の風潮として、原因だけ明らかにして対策を先送りにしていないだろうか。政治家や物書きは頭がいいので、原因分析には長けている。しかし、問題解決能力は全く別のスキルだと感じるのであった。
それが本書の役目でないことは理解できるが、世の中の風潮として、原因だけ明らかにして対策を先送りにしていないだろうか。政治家や物書きは頭がいいので、原因分析には長けている。しかし、問題解決能力は全く別のスキルだと感じるのであった。
(2009年2月3日 読了)
参考サイト
- 貧乏人は医者にかかるな!:集英社
(この項おわり)