『ローズ奨学生』――アメリカの学歴社会と人脈

三輪裕範=著
表紙 ローズ奨学生
著者 三輪裕範
出版社 文藝春秋
サイズ 新書
発売日 2001年01月
価格 748円(税込)
rakuten
ISBN 9784166601509

概要

ローズハウス
ローズハウス
アメリカ滞在歴が長く、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した三輪裕範 (みわ やすのり) さんによる、米国パワーエリーの一翼を担う「ローズ奨学生」に関する解説書である。

本書を読んであらためて感じるのだが、アメリカは日本以上に学歴社会であり、人脈がものを言う社会だということだ。
ローズ奨学生は、イギリスの植民地政治家セシル・ローズの遺言に基づいて1903年に創設された留学奨学金制度で、アメリカを含む旧英連邦諸国を中心とする世界各国から、有能な学生をセシル・ローズの母校オックスフォード大学で学ばせる制度である。
今世紀に入り、ローズ奨学生の中から米国政治に携わる者が多くなった。アメリカをベトナム戦争に導いたディーン・ラスク国務長官や、クリントン大統領とその側近もローズ奨学生である。
(2009年1月27日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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