『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』――渋滞学の最新知見

西成活裕=著
表紙 「渋滞」の先頭は何をしているのか?
著者 西成活裕
出版社 宝島社
サイズ 新書
発売日 2009年06月
価格 792円(税込)
rakuten
ISBN 9784796658430
渋滞とは、密度の増加とともに流量が減少する状態(50ページ)

概要

渋滞のイラスト
著者は「渋滞学」の専門家――「渋滞学」とは文字通り、自動車の渋滞や行列を研究する学問である。だが、応用範囲が広い。
トヨタの「カンバン方式」、稟議書が止まらないように回す方法にも渋滞学が関連している。狭心症やアルツハイマー病、伝染病にも渋滞学は応用できる。さらに、格差社会の是正にも応用できるという。

渋滞を解消するには、高速道路なら常にスピードメーカーを見て一定の速度で運転することが大切だという。一方、コンサート会場の狭い出口では、出口に障害物を置いた方がスムーズに退出できるという。なかなか奥が深い学問である。
今後も研究成果を踏まえた続刊が出版されるだろう。期待したい。
(2009年7月29日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
header